譜面直視タイプと譜面無視タイプ

iPad譜面でレコーディング

レッスンをしていて譜面を気にし過ぎる譜面直視タイプと、譜面を無視し過ぎる譜面無視タイプ、そして必要な時だけ譜面を見るバランスタイプの3タイプの生徒がいます。

ヴァイオリンを弾く上で、ヴァイオリンに集中しているのか、それとも譜面に集中しているのか。というのが譜面の使い方で分かります。

演奏会で理想的なのは、もちろん暗譜だと思います。譜面ではなく楽器に集中出来るからです。ですが、レッスンでの譜面の見方の理想は如何なのでしょうか。

まず、譜面関連で私の師匠達とのレッスンで言われた事をシェアします。

私が練習し始めた曲を3日で暗譜して来ないと、レッスンで故田中千香士師匠に譜面を叩きつけられた事がありました。千香士先生のレッスンは、暗譜が基本で、先生が指示されたことも、半分くらいは書くことさえ許されず「指示された事はここで覚えて帰れ!」という感じでした。レッスンを録音などしようものなら、「なにー?君は、ぼくのレッスンをその場でちゃんと聞かないで後で聞けばいいやっていうスタイルなのね?」と嫌味を言われた事あります。なのでレッスンが終わったら待合室かその帰りに、先生の指示を逃さないよう、先生の指示を全力で譜面に書き込みまくっていました。(※因みに私のレッスンは録音どころか録画していただいても結構です!)

逆に、マーティン先生には、指示をされた後、兎に角直ぐ「書き込め!」と言われました。マーティン先生の場合指示がめちゃくちゃ多かったので(一度演奏を止めたら二桁以上の指示が来ます)、書かなきゃ言われた全ての事を後に吸収出来ないですし、変更が指示の直後に出来ないとすぐ注意されるか、ガッカリされました、、これはきつかったです。、

話は、戻ります。

では、私が考えるレッスンでの理想的な譜面の使い方です。レッスンではやはり基本暗譜で、指示される時だけメモの為に譜面を使う事です。譜面とはメモ帳だと思います。

譜面を直視している、譜面に頼りきっている生徒は、音楽が流れていない生徒が多く、よく間違えたりして演奏がむやみに止まります。車も道が分かっていないと、事故が多くなるのと同じです。レッスンで聴いていて譜面を直視する生徒の演奏を心から面白い!と思ったことは1度もありません。でも、よく考えれば演説だって、メモをずっと直視する演説なんて面白くありませんよね。

では逆に、譜面を無視して暗譜している生徒は、とても面白い演奏をする子が多いのですが、譜面を一々気にして確認しない為、演奏は止まらないのですが、よく間違えて演奏している事が多いです。また、指示をしても譜面を使いたがらないので、当然指示が入りずらくなかなか直らなくて、それ以上の成長が足踏み状態になり鈍化します。

バランスが取れた生徒は、練習の時はしっかり譜面をチェックしながら練習し、レッスンで演奏する際には、暗譜でヴァイオリンと音楽に集中し、指示が開始された時点で譜面を見ながら指示をどんどん書き込んでいく生徒です。譜面をメモ帳程度に考えて使用している生徒は、なかなかのバランスが取れた生徒かと思います。

是非、バランス良く譜面を使いレッスンを受講しましょう!

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

Kunito Int'l String School!

クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

CTR IMG