第14回セシリア国際音楽コンクール本選2020審査(幼児・小学生・中学生の部)

昨年に引き続き、第14回セシリア国際音楽コンクール本選(2020年3月26日)幼児・小学生・中学生の部の審査員を務めてさせて頂きました。昨年は、高校・大学・一般の部の審査でしたので、セシリアの弦楽器部門はこれで全ての世代を制覇?しました。

今回、コロナウイルスが世の中に広がる中、主宰の吉川朝子先生が徹底的な除菌と隔離対策を行い、準備&開催してくださったこと、本当に本当に感謝申し上げます。生徒達の数カ月〜約1年間の練習&努力が消化不足となることは、やはり避けたかったので、生徒たちのためにも本当に開催して頂き有り難かったです。

私の教室(KISS)の生徒もこのコンクールに参加させて頂きまして、第2位2名、第3位1名、第4位1名、第5位1名、奨励賞1名の合計6名が入賞することができました。過去最高記録です!ピアノ演奏で多大な協力を頂き、生徒によっては何度も事前に合わせをしていただきました大澤芳子先生、石渡真知子先生の御二方に感謝申し上げます!

本当に私の生徒は本番に強い子が多く、舞台上で凄い集中力を発揮します。良い意味でレッスンと違う演奏をします。しかし、そう感じることが何故なんだろうとずっと疑問に感じていたところ、大澤芳子先生に演奏後いただきましたメールでなるほど!と納得しましたので、転載させて頂きます!

「いつも本番で感じるのですが、その子が練習で頑張ったであろう素敵な一瞬一瞬がいくつもあったり、集中して一生懸命な時に出てくる歌い方など、そんな瞬間に立ち会えるのはとても貴重で幸せな時間に思います。」〜ピアニスト・大澤芳子先生のメール一文より抜粋〜

本当にそう思いました。要は、言い換えると「火事場の馬鹿力」でしょうか(例え違うかな?)

舞台上の本番という場で、何か「上手く弾いてやろう!」という気持ちが、子供なりに無意識レベルで感じる。自分の知らない力を引き出すことをする。だから、本番強いのかなと思います。本番を経験するだけ上手くなるということは、こういう理由があるかもしれません。だからこそ、普段からいつもヴァイオリンを練習するたびに「上手く弾こう」と考えることが大事だと思います。

私の教室は、ゆる〜い感じと楽しい感じの雰囲気で「やさしいスパルタレッスン?」を行っています。その難しい環境下??の中で結果が出せたことは、本当に嬉しく誇りに思います!

さて!セシリア国際コンクールで審査した機会についてお話します。

今回は、幼稚園から中学生まで合計約100名の生徒が参加しました。審査は、2グループの先生たちに分かれていて、私は約50名の生徒さんたちを審査させて頂きました。

今回、ご一緒させて頂きましたグループの先生は、石崎俊子先生、勅使河原真美先生、そしてフェデリコ・アゴスティーニ(Federico Agostini)先生でした。フェデリコ先生は、あのイ・ムジチ合奏団の首席コンサートマスターを務められていた世界的に有名な先生で、特に仲良くしてくださり、朝からずっとお話相手してくださりました。写真は、コロナの影響で、フェデリコ先生と肘タッチを皆さんとしているところです。

会話の中で驚いたことは、私がアメリカ時代にお世話になったキャロル先生やマーティン先生をはじめ、ほとんどの関わった先生たちや演奏家をご存知だったことがとても嬉しく、私も休憩中話し込んでしまいました。とても嬉しい出会いで、別れたあとも夜の2時までずっと話込んでしまいました。笑

審査の話に戻します(汗)。あまりに楽屋がアメリカ話で楽しかったもので。話がずれてすみません。。

私が、毎回審査で意識していることは「レッスンをするように聴いている」ということです。私が関わるコンクール審査の殆どは、点数だけではなく、講評用紙に演奏コメントを書かなくてはなりません。(※参加者の皆さん、字が汚くてごめんなさい、本当にこれだけは許して下さい、、)なので、私の場合ですが、アドヴァイス的なコメントを考える為には、レッスンを頭の中でする振りをします。

その講評用紙に、もしも私の教室に生徒が来て、私の目の前でレッスンするなら最初に何を言うか。を基準にコメントを書いています。もちろん、点数の言い訳を書くときもありますが、、

審査は、私にとっても良いリハビリ感覚、というかトレーニングになるなぁ。と感じました。どうしても、教室で教えていると、皆自分の生徒は可愛いですから感覚が鈍って優しくなり過ぎちゃうところがあり、コンクール基準が鈍り妥協してしまうところなので。コンクールで他の生徒たちの演奏を拝見すると、やはり焦ります。演奏家にはこういう焦る感覚も大事かなぁと思います。

セシリア国際コンクール全体として、高校一般の時とは違う雰囲気でした、またセシリア国際音楽コンクールでは、最後審査員同士が審議を行います。詳細は言えませんが、先生方の考えが分かるので、とても興味深く勉強になりました。

今回も、電車の遅延が恐いことから、スカイツリー前のホテルに前泊しました。コロナの影響で、現在宿泊料金が安いことから、良い部屋に泊まるが出来ました。また、富士山が見えたのでコンクール前に皆さんが良い演奏出来るようお祈りしました(^^)

最後に、生徒さんの親御さん達からコンクール後、連絡と報告を戴きまして、皆さんとても向上心が強いなぁと感心しております。ご報告ありがとうございました!

コンクール結果が良かった生徒もそうでなかった生徒も、是非ミスや足りないところは反省して、上達して楽器ライフがより楽しくなる為に引き続き頑張ってもらえればと思います!

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クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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