【連載企画】第8回子供に練習をさせる18の方法「ライバルを作らせる」

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「ライバルを作らせる」

この「ライバルを作り、練習をさせる方法」は、副作用を伴うので使用法に注意しなくてはなりませんが、効果は人によっては絶大です。特に勝ち気の生徒にはもってこいです。

ただ、生徒によっては、ライバルを作るとなると、その人と比較をすることになるので、最高の指導法では無いと理解しております。劇薬と言うのでしょうか。

なので、この方法を用いる時は、事前に親御さんに確認してから使います。
安易にこの方法を指導時に使うと、親御さんによっては、当たり前ですが気分を害されることも多々あります。
なので、必ず親御さんの同意を得られてから使います。これが指導者へのこの指導法使用法の注意です。

少し話がずれましたが、上手い生徒が近くにいる、もしくは登場した時に、不快になることってありませんか?
私はありました。
ですが、私の師匠の、故田中千香士先生曰く「え〜ぼくは、上手い人がいるとすっごく嬉しかったんだよね。だってその人をライバルに設定すれば上手くなるじゃない」って言われました。
私は、当時はその意味は分かっていませんでしたが、先生になり教室を運営していくと、その意味を理解することが出来ます。

類は友を呼ぶ。という言葉がありますが、これは本当だと思います。
例えば、すごく上手い生徒が新入生として教室に入ってきた時に、その生徒に誰も無関心だと絶対に教室のレヴェルは上がりません。
ですが、私の教室はラッキーなことに、(勿論私の方針ですが、)横の関係を重視している生徒や親御さんたちが多く、直ぐに新しい生徒を受け入れて仲良くしてくれます。仲良くなるということは、関心があるわけですから、それなりなライバル心も少なくとも出てくるはずです。
類は友を呼ぶの成立過程は、こういうことでもあると思います。
しかし、その逆は無関心で、お話もしなければ、交わらない。類は友を呼ぶは成立しないのです。
仲良く楽しくでも一方で無意識レベルでライバルになり、それで私の教室は上達してきたと自負しております。

少し話がずれましたが、ただ、私の場合は、そういう教室にいたわけでも無いですし、目標とする友人もいませんでしたし違いました。
なので、私は、少しぶっ飛んでいたと自覚しております。
なんと私のライバルは、ハイフェッツとかパールマンとか、とにかく偉大なヴァイオリニストをライバルに考えて練習しておりました。
ハイフェッツが、例えば160の速さで弾こうものなら、180の速さで弾いてやろうと努力しておりました。(今もですけど、、苦笑)

よく、コンクールの○○ちゃんに憧れて、とか○○ちゃんを目標に、、とか聞きますが、私は、その目標は理想ではないと思います。
というのも、その子が必ずしもヴァイオリニストになるとは分からないですし、直ぐにやめちゃうかもしれませんし、もしかしたら落ちこぼれる可能性もあります。1位を取っていた子が予選で落ちることもあります。そしたら、目標にしていた子達は、どうなるでしょうか。

私は、もっと高い目標に憧れる、歴史上のヴァイオリニストなど、一生憧れる存在をライバルにすることが、楽しく続けられる条件なのではないかなと思います!

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Kunito Int'l String School!

クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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