第31回日本クラシック音楽コンクール(クラコン)東京大会本選@杉並公会堂2021

第31回日本クラシック音楽コンクール(クラコン)東京大会本選@杉並公会堂2021

今年夏に開催された第31回日本クラシック音楽コンクール(通称・クラコン)東京予選大会から3ヶ月。

2021年10月27日、杉並公会堂にて、クラコンの東京大会本選が開催されました。今回は、審査を担当をさせていただきました。(※わたしの教室の結果は一番下!)

クラコンの本選は、合格できれば全国大会への切符が手に入ります。しかし、クラコン本選は、予選とは別格で、合格基準が圧倒的に高くなります。特に東京大会は言うまでもなくレヴェルが高いので、毎回厳しい結果になります。審査員の先生方次第、参加者のレヴェルや出来次第で結果はもちろん左右されますが。

わたしは、今日幼稚園生から小学校高学年までの審査を担当させていただきましたが、本日の合格率は40%程度でした。自分の生徒も関係なくシビアに公平に点数を付けさせてもらいました。

くにと式本選ワクチン!?(確認)

ところで!その合否が難しくなる本選に参加する生徒達には、事前に全員「くにと式本選ワクチン(確認)」をします!そうでないと、結果によってはショックが大き過ぎて本来の目的の楽器を楽しく続けることが出来なくなります。
具体的な確認内容として特別公開しますと、
・参加理由を尋ねて、それが言えない生徒には参加取りやめが基本望ましいこと。
・全員不合格の可能性があること
・わたしの教室での過去の嫌な不合格経験を話すこと
・その時の状況や審査員によって理不尽な結果である可能性も有ること
・全員が必ずコンクールはどんな結果であれ1位以外は、嫌な気持ちにさせられること。
・落ちても全く自信を失う必要は全く無いということ
・一番上達したことを知っているのは自分の先生だということ
・既に上達して上手くなっているので、実は目的は達成されていて祝福されるべきなこと

これらをしっかり理解して本選に望まないと、絶対に「コンクール結果より」悪い結果になります。
是非本選参加者には注意していただきたい重要事項です!

総論

さて、今日のレヴェルですが東京大会ですからやはり高かったですよ!皆さんよく頑張りました!

合格した方は、おめでとうございます。そうでなかった方は、何がいけなかったのか反省&研究をすぐにしましょう。他の参加者の演奏を聴かないで「合格出来ない」と嘆いている方はドン・キホーテ状態です。合格している参加者を知ることが、合格への第一歩です。それで、どうやったら良いかを先生に聞いてみましょう。先生は喜んで答えてくれるはずです。(多分大体、音階かセブシックという答えな筈ですが・・笑)

私の著書「ヴァイオリン自由自在」も参考にしていただければ幸いです!!

しかし、合格した参加者にも合格出来なかった参加者の親御さんにも、お話したいことがあります。

わたしは、正直!今日参加者の演奏を聴いていて「クラコン本選に参加させること」だけでもスゴイことだ!と思いました。

と・い・う・か!!

もう言いますが、子供を元気に育て上げることだけでも凄い!ことなのに、学校の勉強もあるのに、楽器を習わせる余力がまずスゴイ!!

更にコンクールにまで参加させられるくらい、楽器を練習させて上達させて準備することも、もう尊い!

そしてそして、コンクール本選に挑戦をさせるくらい立派にヴァイオリニストとして育て上げられていること、そして子供さんも努力して立派に準備し1人で舞台に立ち演奏できるなんて、もう奇跡というか親御さん達は、神業だと思いますよ。本当に!!

先ずは、親御さん達は、自画自賛するべきですし、どんな結果であれ、どんな演奏であれ。周りの参加者と比べずに、「練習や準備、がんばった!」とお子さんをべた褒めしましょう!わたしのワガママを言えば、多少はご褒美をあげて欲しいです。正直結果なんて気にすることは無いんです。気にしてほしくないです。審査員のわたしが言うのですから、気にされないでください。それよりがんばった結果をしっかり見つめてください!

必ず子供からこの経験は感謝されますし、賞賛されるべきです。楽器を習わない他の子どもたちには絶対に経験出来ない世界ですよ。参加することが、当たり前になってませんか???

もしもわたしが結婚できて子供を授かったとしても、絶対にコンクールに参加できるくらい楽器を上達させるなんて想像出来ません。コンクールに参加させているお母様たちは、もうスーパーお母様ですよ。全員本選参加、おめでとうございます!!(^^)

コンクールwithマスク

ただ!今回正直審査をしていて最初から、いつもより少し参加者暗譜飛びやミスが目立った印象がありました。何故でしょうか。練習不足と切り捨てるのは簡単なのですが、わたしは、原因はマスクじゃないかと睨んでおります。

やはり、マスクで酸素不足になり、脳に酸素がちゃんと行き渡らないとぼーっとしますよね。私もマスクをしていると物忘れが酷いです。

ただ、私の生徒に聞いたところによると、学校の体育の先生が「マスクを外してもいいよ!」と言っても、はずさないらしいのです。理由を尋ねると「負けた気がするから」と言うのです。それで、バタバタと倒れている子がいたとかいないとか・・。つまり、マスクを外すことを苦手とする生徒が多くなっている。

なので、きっと演奏直前ギリギリまでマスクをしている生徒は多かったんじゃないかなと、それでいつもより、ぼーっとした感覚で舞台に上がってしまったのではないかと推測します。あくまで推測ですが、、

勿論、油断は禁物だとは思いますが、できるだけマスクの直前外しは早めに行ったほうが良いのではないかなとわたしは思います。もしくは、酸素ボンベの小さいのを持っておくとか!?(←真面目にそう思います)

KISS教室の結果

私の教室(Kunito Int’l String School)からは、過去最多参加数もあり、なんと!最高記録の14名優秀賞を戴き全国大会への切符を手に入れました!

小学生は、10名、そして中学生は参加者全員4名の優秀賞を戴きました!快挙です!

中学生はわたしが審査しなかったことや、今回小学生の生徒には、自分の生徒であろうがなかろうが、かなりシビアな審査をしまして、しっかり公平に裁き点数を付けさせていただきましたので、この結果は素直に嬉しいです。

他の審査員の先生にも生徒たちが認められて嬉しいですね(^^)ただ、合格できなかった生徒さん達も、惜しくも!という点数でしたので、また頑張ってもらえればと思います。

ご協力頂きました、ピアニスト、大澤芳子先生、石渡真知子先生、守重結加先生、有本紘子先生、調弦を担当してくださりました安藤梨乃先生、保護者の皆様に感謝申し上げます!

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