⭐️第34回日本クラシック音楽コンクール:KISS生徒・栗原朱生さん(中1)第5位入賞(※1位なし)!祝 合計12名入賞・入選 祝
本日、12月11日水曜日、新浦安駅前にある、浦安音楽ホールにて、日本クラシック音楽コンクール(略してクラコン)の全国大会の幼稚園の部と小学校低学年の部(1,2年生)が開催されました!
まず初めに主宰の安藤先生をはじめ、スタッフの皆様、お疲れ様でした。サポート心より感謝申し上げます。また、参加者の皆さん、そして何よりも保護者の皆様のご努力に尊敬致します!
子どもたちに広い世界を見せる機会を提供し、健康に育てるだけでも大変な子育てに加え、ヴァイオリンという最も難関な習い事を選び、練習させ、レッスンに通わせ、さらにコンクールにも参加させる!その情熱と努力には本当に頭が下がります。本選を経て全国大会に出場することは、まさに快挙と言えます!
本日は45名の演奏を、分数カットなしで拝聴しました。はい、めちゃくちゃ疲れました。審査後、審査員の先生方全員ボロボロです。笑
審査員として点数を付けるということは、ただ聴いて点数を書けば良いというものではなく、かなりの集中力を要します。
例えば、咳をしたくても我慢、トイレに行きたくても我慢。前の演奏を思い出して比較しながら点数をつけ、さらに「自分ならこう指導する」と考えながら評価を下す。
また、私たちが付けた点数は事務局や参加者の皆さんにも見られるため、言い訳ができるように考えながら点数を付けていきます。ただ、全国大会の場合は、講評が無いので、点数の理由を書いてあげられず、、これがまたストレス。(普段は、講評を書くのが審査員は大変だと言うのに逆に書かなければ書かないでストレス!審査員はわがままです!笑)なので、実は、審査員は偉そうに見えるかもしれませんが、演奏の審査をすることは、審査員自身が、テストを受けているようなものでもあるのです。私たち審査員も責任を持って任されているのです。変な点数ばかり付けていては悪印象を与えますし、優しい点数ばかりを付けるわけにもいきません。
選曲について|今日は特に多くのことを考えさせられました。
努力の跡はしっかり伝わってくるものの、曲の難易度が易しい場合、高得点を付けるのが難しいことがあります。とても審査員としても悔しく心が痛みますよ。また、一方で、あまりに難しい曲を選び、例えばスピッカートで演奏すべき部分をすべてデタッシェで済ませるなど、惜しい結果になっている例も見受けられました。
また、あまり知られていない曲を選ぶ生徒も数人おり、面白い試みだとは思いましたが、奇襲を狙った選曲の場合、点数がある程度は高くなる可能性がありますが、見えない点数の上限が個々の審査員に出来てしまい、審査員が知らない曲だと評価が難しくなることもあります。結果的に、オーソドックスな曲を選ぶ方が点数が安定する傾向はあるかなぁとは思います。また、教える側になったときに、その曲で幼少期を過ごしてしまって本当にいいのか!?!?と思うことも多々あります。
今回、2年連続で幼稚園から小学校低学年の全国大会の演奏を拝聴しました。クラコンは全国から東京に集まるため、コロナの影響もまだ残っているのか、年によってレベルのばらつきがあるように感じました。
審査員の一人として皆さんにアドヴァイス|今回全国大会での演奏を聴いていて、予選や本選とは異なり、安全策を取るよりも、本選を通過した自信を糧に、思い切り楽しみながら表現する演奏を目指すべきだと感じました。
クラコン、特にヴァイオリン部門は他のコンクールと比べても入賞が難しく、実力と運の組み合わせが重要です。運には順番や体調、審査員の好みや審査基準の違いなど、さまざまな要素が絡んできます。とはいえ、コンクールは素晴らしい本番練習の機会でもあります。結果が出ればラッキーですが、結果が出ないことが9割以上です!なので、「記録ではなく記憶に残る演奏」を目指し、後になって「あの経験があったから」と次につながるチャンスにしてほしいと思います。結果が思うように出せなかったとしても、悔しさをバネにやる気が大幅にアップすれば、それこそが最大の成果ですね!!苦境をチャンスに変えて、また一緒にがんばりましょうね!