ヴァイオリンのサイズアップ!

ヴァイオリンサイズと身長の適応表

画像は、生徒がヴァイオリンのサイズアップをする際に、私が基準としてよく使っている適応表です。

子供用の小さい楽器を、私達は、分数楽器と呼んでいます。分数楽器からより大きな楽器にサイズアップする事には、メリットとデメリットがあります。

メリットは、音が単純に大きくなること、音の幅が出来ること、弓の使用範囲が広くなること、弓のテクニックがやり易くなること。などが挙げられます。

一方デメリットとして、姿勢が悪くなること、音程が取りにくくなること、前と感じが違くなり違和感を感じること。良い楽器だとしても、暫くしないと音が鳴らないこと。などが挙げられます。

生徒の楽器をサイズアップする時の私の判断は、言うまでもなく、生徒の身長が伸びた時です。なので、普段から生徒の身長は気にするようにしています。そして、生徒のヴァイオリンの構え方でも違和感を感じたら判断します。

他には、「より大きいサイズのヴァイオリンなら、もっと弓が使える!大きな音が出せる!」と判断した時に、サイズアップを提案します。勿論、その子の身体に悪影響だと判断した時も提案します。

また、面白い話として、(面白くないかな・・?)コンクールやオーディションで、サイズが違う生徒達の点数を付けるとき、どうしても音の大きい子、背の高い子には分があります。

大体小学4年生あたりの体格差が1番出ます。フルサイズの楽器を使用する生徒がいる一方で、4分の1のヴァイオリンという小さな分数楽器を使用している生徒もいます。もう、トランペットとフルートの対決みたいな。もう別の楽器とやりあっているようです。楽器の小さな生徒が(沢山練習してきているのに)可哀想になります。学年毎に出場順が分けられますが、ボクシングの重量級とかみたいに、分数楽器かどうかも判断基準になれば少しは公平になるかなぁと思ったりします。

なので、コンクールを受ける子には、少し早めにサイズアップの提案をよくします。

ただ、無理なサイズアップは、姿勢の悪化や身体に良くなかったり、弓が使えなく滑稽に見えたりデメリットが多いです。目先のコンクールにとらわれずに、危険で無理なサイズアップは避けるよう気を付けましょう。

先生によっては、生徒のご家族の経済状況を心配して、サイズアップの提案を、渋る先生もいます。私も実はその1人です。というのも、その子の身長の成長期が予測出来ないからです。

もし成長期が来て、折角楽器を手に入れても、直ぐにまた買い替えなければいけなくなる場合もあります。すると、私も責任取れるわけではないですし、申し訳なくなるからです。そういう時は、親御さんの遺伝力を信じて、親御さんの成長期を聞き参考にします。(笑)

いやあ、楽器の買い替え時の提案の断定は難しいです。先生の経験と勘が頼りだと思います!最終的には、タイミングと良い楽器に巡り会える縁が重要ですね!

レッスンをしている私
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Kunito Int'l String School!

クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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