第33回日本クラシック音楽コンクール(クラコン)東京本選@大泉学園ゆめりあホール中学生、高校生、大学生、一般の部。2023審査記録(今期2回目)

本日2023年10月30日、先々週のすみだトリフォニーに引き続き、第33回日本クラシック音楽コンクール東京本選(通称・クラコン)が大泉学園ゆめりあホールで開催され、今年2度目となる本選の審査員を務めさせていただきました。中学生から一般の部に至る約30名の演奏者の審査を担当しました。

クラコンのスタッフの皆様、お疲れさまでした!

今回の審査員室の雰囲気は前回とは異なり、とても明るく和やかで、お話も盛り上がりました。わかりにくい点数の付け方や話をする先生もおらず、リラックスして審査に臨むことができました。

また、場を和ませてくださったクラコン主宰の安藤先生をはじめ、著名な日本弦楽指導者協会の会長であられる深山先生、私と同じ故・田中千香士門下であられる高橋先生、さらには先日の夏にも審査でご一緒した水村先生とも再びご一緒でき、男性3名、女性1名という珍しい構成の審査員室でした。

今日は14時40分集合で、大泉学園ゆめりあホールにコンクール審査のために行ってまいりました。隣駅なので、徒歩で向かいました。近いので、30分も前に到着してしまい、周辺でお茶を楽しんでからホールに向かいました。

近いというのは本当に良いものですね。

ゆめりあホールは私がよく利用する場所で、審査も今回で4、5回目くらいだと思いますが、音質や音色が際立つホールだと改めて感じました。良い意味で言えば、演奏が隠されずにしっかりと伝わるホールで、悪い意味では、何も隠せないホールだと思いました。なかなか怖いですね。

まず、全体を振り返ってみて、ステージマナーが5割、そして1音目で9割の結果が決まると改めて感じました。1点くらいの違いや変更はあるものの、それはあくまで1点の誤差だと思います。

ステージマナーが5割を占めるというのは、ニコニコ自信満々に登場する参加者と、弓をだらりと下げ、自信なさげに歩いてくる参加者では印象が大きく異なるということです。また、舞台上での調弦の仕方や、ピアニストとの挨拶の有無など、さまざまな舞台マナーが重要だと感じます。

1音目については、その音一つで音質、音程、呼吸、勢い、曲の雰囲気、テンポ、楽器の良し悪しまでが感じ取れると思います。これが理解できるかできないかは大きな違いがあると感じます。まるで指揮者の一振りでどんな演奏が始まるのかがわかるようなものです。

さて、前半の審査では中学生と高校生の部を担当しました。

感想として、中学生たちは身体はすでに大人と変わらないのでヴァイオリンはフルサイズを使用し素晴らしい音を出すことができます。しかし、その反面、頑張りすぎるあまり子供っぽさが残る場合もあります。私ならこう教えたいと思う子が多く、先生の重要性を再認識しました。

休憩時には最高級のお弁当が出され、審査員の皆さんと様々な話をして盛り上がりました。今回の審査は急遽お願いされたものでしたが、受け持つことができて本当に良かったです。

休憩時には、審査員の先生方や安藤先生、深山先生と一緒に写真を撮らせていただきました。まさに貴重なレジェンドとのスリーショットです!

後半の審査は大学生と一般の部でした。

大学生や一般の参加者を審査することは、高校生以下の参加者たちとはまた違った感覚があります。彼らの比較対象は、審査員である私たちやプロの奏者です。一方で、小学校や中学校で良い結果を収めた経験を持つ参加者が、幼少期に良い結果を得た演奏を変えずに、悪い意味で子供っぽい優秀な演奏スタイルで演奏していると、どこか違和感があるなあという印象を受けました。また、大人の演奏を真似して演奏している参加者もいるのですが、馴染んでいないように見え、やはり経験の差が出ているのかなと感じました。講評にはかけませんでしたが、正直、海外に行くと良いのかなと思いました。

選曲についてなのですが、個人的には、私が40代で初めて譜読みして挑戦しているブラームスのヴァイオリン協奏曲に挑戦する参加者がいなかったことが少し残念でした。勇気ある参加者がいないなぁと心の中でぼやいておりました。苦笑

しかし、本当に皆さんは楽器を愛し、よく努力されて、素晴らしい練習をされています。まさに「好きこそものの上手なれ」ですね。コンクールはあくまで一時的なゲームであり、点数にこだわりすぎると楽しめなくなってしまいます。合格された方は全国の舞台に向けてさらに頑張ってください。そうでない方も、今日の経験を糧にして、さらに上達し、楽器を楽しんでいただきたいです。そして、その音楽で少しでもこの世界を明るくしていただければと思います。

〜今日のクニトInt’lストリングスクールの生徒の結果〜

今年、教室6人目の優秀賞を得て全国大会へ!

優秀賞・梶間 凜桜(中3)おめでとうございます!祝

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クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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