第5回マスタークラス(公開レッスン)そして、サマーワークショップを池袋コミュニティカレッジにて行いました。(※クニトInt’lストリングスクール(KISS)主催)
午前中に、マスタークラス。午後にコンサートマネージメント、そして夕方より試演会を行いました。
マスタークラスは、台湾出身でアメリカで活躍する、Y.シャオ先生(以下 ユーチャ先生)をゲストに招いて行いました。
受講生は今回3人。1人30分という短い時間でしたが、一人一人とても丁寧に指導して頂きました。
しっかり弓の配分計算をして、弓を節約したり、逆に弓を使ったりしてヴァイオリンを弾く事に集中する事を、アドヴァイスしていました。
また、適切で面白い脱力方法、そして詳細に渡るまでしっかり指導して頂きました。
的確な指導で、受講生の音やヴァイオリンのスタイルもダイナミックに変わって行くのが分かり、とても良い経験をしました。
また、素晴らしい機会を得られたことを感謝致します!
そして、その後は、メインの「コンサートマネージメント」を行いました。
どうしても学生さん達は演奏会に出演する際、演奏にのみ集中してしまい、舞台裏で、様々な方達が助けてくれている事を知らなかったり、忘れがちになる傾向があります。
それを知る機会は、自分で演奏を企画する迄は、あまり無いんですよね。
そこで、今回コンサートマネージメントの講座を開き、舞台裏の事を学んで頂きました。
演奏をする際に様々な方達に支えられて、はじめて演奏が出来るんだという事を知って貰いました(^^ゞ
最初に、事前説明をした後、2グループに分かれて、チラシ、プログラム、企画書作成、選曲、等など役割分担を行い、本格的に準備をして貰いました。
演奏会直前の準備では、プログラムにアンケートや、チラシの挟み込みまで経験して貰いました。
結構要領よく淡々と楽しみながら、皆、事務をこなしてくれました。早く理解しながら、各自がしっかり動いてくれていたので、私も感心致しました(^^ゞ
発表会も無事2グループ共成功に終わり、とても勉強になってくれたのでは無いかな?と思います。
試演会。
今回の試演会は、午前中からのマスタークラス見学やワークショップ後の「疲労」を使って、最悪なコンディションでどれだけの演奏が出来るかを試して貰いました。
狙いとしては「膿を出す」という事です。
具体的には、最悪なコンディションでも、ここまでは弾けるという理解をしてもらうのと同時に、疲れると集中力が欠けて「本当は出来てなかった!(T_T)」という箇所をあぶり出す事が狙いです。
ただ!そんな環境の悪い中、暗譜が飛んだりせず、最後まで全員きちんと演奏出来たことには安心しました(^^ゞ流石、私の生徒達は本番に強いです(^^ゞ
今年は、はじめてコンクールを受ける子達が沢山います。正直私もドキドキしていますが、やると決めたからには、本気で取り掛かります。また、頑張りたいと思います!(^^ゞ
それでは、明日も皆さんが幸せでありますように!(^^ゞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー講師紹介ーー
台湾生まれ。7歳よりヴァイオリンをはじめる。Peabody Conservatory(ピバディ音楽院)修士課程修了。在学中、Keng-Yuen Tseng氏に師事し、全額授業料免除の奨学金を授与。2014年より、ヴァージニア交響楽団のヴァイオリニストとして所属。
13歳で、台湾アカデミー協奏曲コンクールにて第1位を獲得し、ソロデビューする。2006年、カルメン幻想曲(サラサーテ)をFu-Jian Dance Drama and Opera House Orchestraと共演。
これまでに台湾音楽コンクール第1位、チャイコフスキー国際コンクール・プレ台湾地区部門第1位をはじめ多数の賞を受賞。日本では、第7回、江藤俊哉コンクールにて入選(ファイナリスト)。
また、シャオ氏は、AMIS Music Festizal in GrazやBrevard音楽祭、第38回Tibor Varga国際音楽祭等、音楽祭やマスタークラスに多数参加し、Victor Pikayzen氏、James Buswell氏、Christian Tetzlaff氏、田中千香士氏の各氏に師事。
ーーーーーー以下写真ーーーーー