【連載企画】第1回子供に練習をさせる18の方法「楽器にプライド(誇り)を持たす」

※連動企画「どうしてヴァイオリンを練習するか?!」【全23回】もYoutube(動画)やPodcast(音声のみ)で配信中!是非合わせてご視聴ください!!

〜はじめに!〜

コンニチハ!コロナウィルスで外出自粛制限の中、私とレッスンを行っている子供親御さんから、練習についてのご相談を沢山いただきます。(通常状態でもですが)そこで、一番私が聞くお悩み相談は「うちの子に「練習しなさい!」と言っても聞かないんです。」というお悩みが多数です。

正直、私の答えは「練習しなさい!」と言われて、練習する気になるなら皆さん苦労しないですよ。と答えます。笑 ←ダメな先生ですね
 では、親御さんに「勉強しなさい!」と言われて、集中して勉強出来るようになる子供は人類どのくらいいるのでしょうか。多分、そんな簡単な指導方法で勉強出来るようになるなら、全員ハーバードとか東大とか入れますよね。
 私も「練習してね!」と言うだけで生徒が上手くなるなら、そう言っているでしょう。なので、色々な方法を使います。そこで、私が使っている秘密の18つの方法をちょこっと、同じお悩みがある世界中の親御さんたちに18日間連続で伝授したいと思います。もし参考やヒントになれば幸いです!

ヴァイオリニスト&指揮者 西谷国登

「楽器に(誇り)プライドを持たす」

私も正直毎日の練習は好きじゃありません。他にやりたいことをやりたいときもありますし、体調や気分によっては楽器に触りたくない日もそりゃあ、あります。

しかし、そんなことを言えないのがプロ。

ある時、私は、プロの友人のヴァイオリン奏者に、冗談で「実は昨日ヴァイオリンを触ってないんだよ。ヤバくない?」と言われて、ドキッとしたことがあります。何故なら、私は、朝から晩までのレッスンを行っていて、練習しない日など頻繁にあるからです。

でも、この会話の場合は、その奏者が本当に丸一日楽器を触っていないという意味なのに、私がドキッとした意味は、レッスンでヴァイオリンを触っているけど練習をしていない。という意味なので少々意味合いが違って来るかもですが・・・とにかく、私達プロ奏者の場合は、練習は、毎日楽器を触ることはもう常識で、触らないことはむしろ笑い話にされるくらいなのです。本当に辛いですよ(汗)

しかし、それは何故なのでしょうか。私は、日本の職人さんたちと一緒だと思います。

例えば、日本の職人さんは、プライドが高い分、こだわりも一流なのが、自慢であります。なので、突き詰めようと努力します。

そして、私達演奏家の場合も、このくらいの演奏をしなければ、プロではない。という基準が一人ひとり有り、その演奏に向かって練習をしなければなりません。

つまり、その基準の演奏が誇りであり、その奏者のプライドを満たす基準なのだと思います。プライドが高い奏者ほど、しっかり練習する方なのではないかと思います。勿論見栄もありますけどね!

さて、では生徒達はどうすれば、プライド、誇りを持たして練習させることができるのでしょう。

それでは、褒められて気分をよくさせたり、満足させる経験をさせることが必要だと思います。また、何か称号を得たり、ブランディング化すれば、プライドは得られるかなと思います。

例えば、一番難しい例ですが、コンクールで入賞する。そうすると、次失敗できない。プライドができる。

学生オーケストラで、オーディションを受けて合格したり、コンサートマスターや首席奏者になる。のもブランディング化ですよね。

あとは、発表会や演奏会の前に、前回の演奏を見て、このくらいの演奏は出来なきゃおかしいでしょ。と思わせることもプライドを作る、良い手かなと思います。

プライドを満たす行為、恥をかかないようにするということは、大人だけではなく子供も大事な行為です。

なので「あんたは、下手だから!練習しなさい!」という言い方はプライドを傷つけるだけで、練習をする行為には結びつかないかなと思います。

もし同様のことを言うならば、私なら

「ここまで上手くならなきゃ君らしくないね!もっと上手い筈だと思ったんだけどなぁ、期待してるんだけどな、私が間違っているのかな〜?」と言いながら、楽器を差し出します。笑

ま、これだけじゃ、毎日練習は続きません!18の理由から複数選んで使ってもらえればと思います。

また次回も一読ください〜!

最新情報をチェックしよう!