第15回セシリア国際音楽コンクール本選2021審査(幼児・小学生・中学生の部)@五反田文化センターホール&汐留ホール

今年も、第15回セシリア国際音楽コンクール本選2021の審査を担当させていただきました。

今回は、品川区のコロナウィルス感染者増加による制限により、夜間が使用出来なくなるハプニングが1週間前にありました。そのため、私の史上初、コンクールの場所を一日2箇所のダブルヘッダー?で審査をすることになりました。1つ目の会場は、五反田文化センターのホール。後半、中学生の部を汐留ホールで行いました。2箇所で審査すると、やったぞ!という充実感があります(^^)

さて、総括。今年は、セシリアだけではなく、どこのコンクールもそうみたいですが、コロナウィルス感染症の影響で、本来なら海外のコンクールを受ける生徒まで日本のコンクールで受けていまして、参加者が大幅に多くなり、コンクールも密状態になりレヴェルも相当&異常に上がっています。そのために、予選から私の教室もそうでしたが、他の先生達も含め、コンクールは想定外、予想外の結果になっているようです。

ここからは、時系列で報告していきます。

先ずは、五反田文化センターで開催されました、キッズ(幼稚園)・小学校(低学年・中学年・高学年)の部門。やはり昨年と比べてもかなりレヴェルが上がっていたのではないでしょうか。私が担当したのは、約35名のAグループです。

参加者の皆さん、ちゃぁぁぁんとレッスンで先生たちの指示を聞いていて、しっかり準備練習されている印象を受けました!参加者全員本当に素晴らしかったです。親御さんや先生たちの涙ぐましい努力を考えると、本当に全員良い点数をつけたくなっちゃいます。コンクールに参加しただけでも凄いですし、偉いです。子供さん全員が褒められるべきです!

しかしながら、わたしもコンクールを10年以上審査してくると、色々と分かってくることがあります。段々と大体のタイプに分けて考えることが出来るようになり、生い立ち、どういう風にヴァイオリンをはじめたか、どんな親御さんでどんな先生か、参加者のバックグラウンドまで推測出来るようになってきました(^^)なので、講評コメントも、その推測を元に色々と書かせて頂きました。必ず良い面と悪い面を書いていますので、参考にしてもらえればと思います!

毎回小学生のコンクールで思う問題点は、(どこのコンクールでもそうなのですが)楽器の大きさの違いです。音が大きいと有利なのが日本のコンクールです。なのでボクシングのように、楽器の大きさで1/4級、1/2級。と階級を分けてもられば良いのですが、(そんなことしたらコンクール事務局が崩壊すると思いますので無理なのですが・・)身体の大きな生徒はトランペット、そして小さな生徒はクラリネットの戦いみたいになって、そこにチューバのようなチェロが入ってくるともう、違う次元の楽器なので同じ土俵で審査することが、大変で悩まされます。またチェロは、ヴァイオリンの先生方が点数を付けると、必ず自動的にリスペクトし点数が高くなる傾向が昔からあります。なので、審査側からしても公平というのも難しいのです。元々音楽のような確実性の無い、抽象的な審査は難しいのです。なので、もし望まない結果が出てしまっても気にすることは無いのです。コンクールという舞台に立ったこと、準備してきたことを、是非プライド持って、次に繋がる自信を作って行って貰えればと思います!

そして、五反田ホールから、汐留ホールまでの移動!

今回も有名なフェデリコ・アゴスティーニ先生と仲良くさせていただき、共に朝から晩までお話させていただきまして、久しぶりに英語脳になりました。そして、(どさくさに紛れて?)フェデリコ先生が、音大でしか開催していないマスタークラス(公開レッスン)を私の教室で開催してもらえないかお願いしたところ、なんと承諾してくれました!11月頃になるかなー?なんて思っています。フェデリコ先生のイメージとして、とても理論的でとても分かりやすい説明をされるので皆さん絶対上達されると思います。多くの生徒に見学してもらいたいですね!

さて、次の汐留ホールは、私の教室(KISS)が8年前に発表会を行った場所でして、懐かしく感じましたが、審査で再度訪れるとは思っていなかったので、審査員としてホールに行くとなかなか新鮮でした!

汐留ホールで行われました、中学生の部。今回は、全ての中学生35名の審査を担当しました。

中学生は、流石小学生と比べると身体も大きいですし本当にレヴェル高く、素晴らしい奏者ばかりでした。参加者の全員が入賞されてもおかしくない。そんなコンクールでした。

汐留ホールは、舞台が平坦なので、普通のホールと違って目の前で聴いて審査する感じなので、良い点だけではなく、弱点も簡単に見つけてられてしまう。弓の持ち方まで見えます。また、ホールの音響で誤魔化されることがなく、審査する側からはとても正確に審査がしやすく快適でした。

これ迄、中学生のコンクール審査は、淡々と点数と講評を書き、小学生より若干厳しく審査するだけでしたが、昨今、私の生徒たちの平均年齢が上がり、中学生の生徒が増えてきたことから、見方が段々と変わってきました。

コンクールを経験し見学するということは、本当に上達の近道だなと思います。今回、私にとっても本当に良い勉強になりました。指導のための方向性やヒントを沢山得た気がします。審査側も勉強することが沢山あるんですよね(^^)

最後に主宰の吉川朝子先生をはじめ審査員の先生方と記念撮影をしました!(^^)セシリアの審査員は、超一流の教師陣の方々なので、いつも萎縮してしまいます。その中で、コンクールに関わらせていただき勉強させていただくこと、本当にいつも感謝しております!

最後に私ごとですが、今回の私の教室の結果は、入賞者は、合計8名(昨年より+2名)でした!このレヴェルの高い中での受賞、本当に素晴らしいです!おめでとうございます!詳しくは、第1位入賞1名(小学生低学年の部 ※江原さん)、第5位入賞3名(幼児の部、小学校高学年の部、中学生の部 ※大場くん、梶間さんI、森山くん)、奨励賞受賞4名(小学生低&中学年の部 ※金藤くん、篠さん、梶間さんII、平山さん)。という結果でした。おめでとう!

しかし、結果より嬉しかったことがありました。

審査員の先生から私の生徒への講評コメントの中で、たくさん「表現力、音楽性の評価」を生徒が受けていまして、大変嬉しく思いました。「おもしろさ」を作ることが第一優先の売りで、私の教室の一番の自慢ですからね。「伸び伸び、ゆる〜く、楽し〜くレッスンしながらコンクールで場数を踏んでいたらなんか上手くなっていた!」ということが上手く行っている証じゃないかなと思います。

引き続き楽しくがんばって指導して行きたいと思います(^^)また、夏が楽しみです!

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クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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