私が考える、最短で上達するかもしれない?練習法

生徒達は発表会の為の練習に力が入りはじめました!私もリサイタルの為の練習に力が入っております。そこで、先生はどんな練習をしているんだろう。と思っている生徒もいるかもしれません。しかしながら、同じ練習ですよ(^^)しっかり、音階練習・基礎練習を行い、左手が温まって音程にも厳しく耳を慣らした後、ソロ曲の練習に入ります。

しかし、私も現在レッスンや事務関係に追われています。なので、短い練習時間の中で練習効果を最大限出すため工夫を行っています。今回のリサイタルの場合、ヴァイオリンソナタを演奏するので楽譜を置いて演奏する事がマナーでして、今回は暗譜をする必要は無いのですが、出来るだけ練習の時点では暗譜をします。
暗譜については、色々賛否両論です。

故田中千香士先生は、私がある試験曲を2,3日で暗譜しなかった時、怒りながらその楽譜を地面に叩き付けられました。また、試験曲の様な2週間以上練習する様な曲の場合、お互い楽譜無しでレッスンをします。

「はい、第2主題からやって~!」とか、「あの、ほらシシシレードシシから!」という具合でレッスンされていました。

譜面はメモするカタログの様なもので、弾いている間、読むなと注意されました。どんなパッセージでも途中から弾けないと、もちろん怒られます。そういう訓練をさせられました。

アメリカの最初の師匠、キャロル先生の意見は、「何故楽譜を見ちゃいけないの?名演奏家だって、暗譜しなくたって上手く弾いている人達沢山いるよ。暗譜は絶対しなくちゃいけないというモノでは無いよ」という意見でした。これも納得。

ただ私の意見は、暗譜はした方が上手く弾けると思います。というか、暗譜しないと難しいパッセージは弾けません。楽器に集中出来ないからです。本番譜面を見る予定でも、暗譜はしておいた方が良いと思います。
本題から外れました、、

それでは!最近私が、実践している短時間で効果のでる練習法をお知らせします!それは!
「録音+鏡を見て+(テンポを)ゆっくり練習+暗譜」
という方法です。

以前、録音についての練習そして鏡を使っての練習の重要性についてお話しました。
私は、それらに改良を加えて、「暗譜」で「鏡」を見ながら、「(テンポを)ゆっくり演奏」しながら、それを「録音」にして聴いて「猛反省」する。という練習をしています。
どういう事か。何故これが、ショートカットなのか。

私は大学時代まで自分の演奏を「録音」して反省しながら、練習していました。それだけでも、効果はありましたが、ニューヨークに行き、マーティン先生に指摘され、鏡に向かって練習する事を覚えました。フォームを改善する事で、音が綺麗になり持病の肩こりや、テクニック的にも弾きやすくなりました。
そして、更にここからが本題。

ゆっくり練習+録音という組み合わせが、効果的な事に気付きました。ゆっくり練習をしていると、意外と色々なボロが出てきて、いろいろ反省できます。しかし、ゆっくりなテンポでの練習を録音する事によって、より「気付き」が出てきます。(録音をしないで、ただ)ゆっくり練習していても、演奏している自分自信が理解していない事って結構あるのです。音程であったり、音質であったり。
しかし、それだけでも、私の理想通り改善出来ない時があるのです。
そこで、鏡を組み合わせることでフォームを確認出来ます。理想のフォームで弾いている事って、実は、自分の理想の音に近づける為には重要だったりするんですよね。また、ゆっくりなテンポで練習する事により、フォームも直しやすくなります。

更に、暗譜です。暗譜の状態でそれらをチェックする事で、どれだけ頭がその曲を(テクニック的に)理解しているかが分かります。


ただ、この練習方法には一つ欠点があります。

ゆっくり演奏を録音してしまうと、音楽的な表現を反省する事が、あまり出来ないのです。曲の表現は、ただの録音練習の方が効果はあると思います。
是非、生徒の皆さん達も参考にしてみてください。参考にならなかった方、大それたなタイトルにしてしまい、ごめんなさい!

是非、無理なく練習&上達するためにも、私の著書「ヴァイオリン自由自在」も一読ください!


それでは、明日も皆さんがしあわせでありますように!(^^)/

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Kunito Int'l String School!

クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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