第27回日本クラシック音楽コンクール東京大会本選@大泉学園(2017年)ゆめりあホールにて、ヴァイオリン部門の審査を行って参りました。
今回、私のKISS(Kunito Int’l String School)生徒は、小・中・高校生4人中4人合格(優秀賞)で全国大会へ。そのうち2人が小学生部門最高得点(同点)で第1位通過の快挙となりました。おめでとうございます!
今回の審査は、久しぶりに午前11時〜18時半迄の長時間審査で、小学生から大学生、そして一般の方まで審査致しました。
レヴェルは、本選初日という事で、皆さん自信がある生徒ばかりで中々高かった様に感じます(^^ゞ
審査員の先生は、前回の埼玉に引き続き今回も素晴らしい先生方でした。
さて、今回の本選審査ですが、点数の付け方が少し難しかったです。
というのも、私にとって1日の間に小学生〜大学生までの全世代の点数を付ける経験は、はじめての事でした。
クラコンでは、その世代によって点数の付け方が変わると考えております。
今日は、小学生、中学生、高校生、大学生が同じ土俵に立って勝負をしている感じで、最初の小学生に良い点数を付けると、物差しがおかしくなります。
「小学生のあの演奏で良い点数あげたんだから、高校生の演奏はレヴェルが高いんだから更に良い点数をあげ、、、いや、高校生なんだからもっと出来るか?高校生だから点数を下げて、、、?!?いや、、高校生にしては上手い方なのか??!あれれ?!?うーん、いや、あの小学生が特殊なのか????え??あれ????標準ってなに??」となる訳です。
ですが、少し冷静に考えてみて、物差しがおかしくなった1番の理由は、(今までのコンクール審査を振り返り)今回全世代レヴェルがかなり高かった事が原因かなと思いました。
結果的に私が1番点数的に厳しい審査員になってしまったのですが、、、
また、一昨年、昨年と上手かった見覚えがある生徒さんたちも参加されていて、どう成長したのか面白く楽しく拝見させて頂きました(^^ゞ
全体的に飽きない演奏で、とても個性溢れる演奏が多く長時間聴いていても楽しかったです(^^ゞ
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先日、マスタークラスをして頂いた師匠のキャロル先生とコンクールについて話をしていた時、「何十年も先生業をやってきた結果、コンクールとは『練習する為の投資に過ぎない宝くじ』なのよ」と仰っていました。
「色んなタイプの先生がいて、講評もどんな先生が書いているか、どんなつもりで書いているか分からない。
それをまともに受けちゃう生徒たちや親御さん達が可哀想。
点数や講評によっては、(習っている先生は)良い先生なのに勘違いして、その先生の元を離れちゃう愚かな判断をする親御さんもいる。」と嘆いておられました。
確かにコンクールは審査員によって評価は大きく変わるし、そもそも音楽なんて何が良い(何が受ける)かなんて分からないと思います。
コンクールで自信を付けようと思う参加者が沢山いると思いますが、コンクールによって得る自信なんて一瞬一時。
自信は、漢字の通り自分自身を信じる事であって、自分外の評価なんて気にしなくて良い。と思います。
それより自信を確たるものにする為には、その人の「バックグラウンド」を信じて尊重する事が大事だと思います。
例えば、応援してくれている先生や家族、その先生の先生でも良いですし、素晴らしい友人や仲間がバックグランドにいるという事を誇りにして、自信に繋げるべきでは無いかなと思います。
なので、「自信が無い」と言ってしまったり、「自信をにもっと付けたい!」なんて考えてしまったりしてしまう事は、先生や家族、周りのバックグランドを尊重せず、誇りに思っていない証拠だと思います!
表彰賞なんて、一時的な自信の証拠に過ぎないです!
話は元に戻して、キャロル先生が仰られる様にコンクールは、あくまで練習する為に受ける投資!受かれば儲けもの!
そうで無ければ、素直に反省してまた練習する!そうすれば、コンクールを受ける最大の目標(練習して上達する!)が達成出来ると思います!
音楽家として1番大事なことは、コンクールに受かる事ではなく、柔軟性を持ち互いを尊重し、自分は謙遜しつつ自分のバックグランドに誇りを持って、自分自身だけの「自信」を持つ事だと思います!
なので、点数はあくまで参考程度にしましょう!
コンクール受験生の皆様そして保護者の皆様、お疲れ様でした!(^^ゞ
皆さんが、明日も元気で幸せでありますように!(^^ゞ