(写真 奥野様・秋谷様)
昨日、石神井Int’lオーケストラ(以下「石オケ」)、そして小学生から高校生までの学生オケ、クニトInt’lユースオーケストラ(以下「クニトオケ」)の定期演奏会が成功のうちに終演しました。満員御礼に近いお客様にも御来場くださりました。感謝申し上げます!
多大なるご協力頂きました、石オケ事務局長の蔵重様&柴宮様、そしてクニトオケの超強力サポートいただきました保護者の皆々様、講師陣の伊東佑樹先生、安藤梨乃先生、手塚貴子先生、毛利巨塵先生、加賀竜太郎先生補佐、エキストラの客演の皆様、受付や撮影頂きましたスタッフの皆様、清瀬けやきホールのスタッフの皆様、サポート頂きましたすべての皆々様に感謝申し上げます!
では早速、各演奏会のご報告をさせていただきます!
クニトInt’lユースオーケストラ第8回定期演奏会
学生から成るユースオーケストラである通称クニトオケのコンセプトは「ゆる〜く楽しく!」です。団員たちには「楽器好き」になって貰えればばイイ!だから演奏は二の次でイイ!が目標のクニトオケな筈のですが、やはりコンクール参加者が多い上、トップレベルを誇る団員が多数入っているユースオケです。演奏会前最後の3回くらいから本気になってくれて、猛追撃を魅せてくれたクニトオケ団員たちでした!
本番は過去最高の迫力とレヴェルの高さを魅せてくれました。指揮を振っていたわたしも、演奏中この子達は本当に大したものだと驚いていました。少ない時間の中で本当に皆頑張ってくれました!
「楽しく・上手く・本気で・情熱的に!」が出来るクニトオケは本当に誇らしいですよ。普段は練習後の鬼ごっこが1番楽しいと言っている団員達なのですがね、、笑
最初のプログラムは、ヴィヴァルディの4つのヴァイオリンとチェロの為の協奏曲です。ソリストたちを自慢の中高生で編成出来たことは、とても誇らしかったです。流石の演奏を魅せてくれました!お客様たちも聴いていてとても楽しかったのではないでしょうか。
そして、この演奏中クニトオケで一つ伝説が生まれました。
なんとソリストの一人が、本番中弦が緩んでしまったトラブルがありました。講師陣をはじめ周りの共演者も気づかなかったのですが、そこで、弦が緩んでしまったソリストは、なんと違う弦で応用して演奏していたというミラクルが起きていました。演奏中は誰も気づかずにいたことがそれが逆に凄いことです。クニトオケのソリストは、プロ並みの対応力も持っています!驚
その後は、定番のモーツァルトのアイネクライネを演奏しました。プログラム後半の最初は、この8年で最もプログラムに組み込んだホルベルグ組曲もでしたが、過去一の演奏をしてくれました。指揮をしていてこんなに楽しかったことはありません!そしてセントポール組曲は、特に圧巻の演奏で、お客さんたちもポジティブな感想が多かったです。
そして、最後はJケージの4分33秒。無音の世界を楽しむということがコンセプトなこの曲なのですが、演奏家はジッとしていることが正解でも不正解でもありません。しかし通常この曲が演奏される場合は、ジッとしていることが通常なのですが、クニトオケの団員たちは、ジッと座っているだけではなく、お話をするふりをしてくれたり、じゃんけんをしてみたり、色々と工夫を試みてくれました。こんなことが舞台で出来る(やってくれる)ユースオケ他にありますでしょうか?わたしとしては、昨日一番感動したのは4分33秒でした。4分33秒をこれほど名演にしてくれた演奏家はいないと思います。ジョン・ケージも天国で喜んでくれていることでしょう!
保護者の皆様も、多大なるサポートありがとうございました!素晴らしい演奏会になりました!
石神井Int’lオーケストラ第8回定期演奏会
そして、間が空き18時開演の通称・石オケ!がはじまります。実は、石オケの団員達はこのダブルヘッダーの演奏会のために、朝早く10時から12時までリハーサルを行い、そのまま18時の開演までお待ちいただいておりました。余計に疲れがあったと想像します。本当に団員さんたちのご協力有り難かったです。
演奏は、クニトオケの相乗効果もあるのか!?石オケは石オケで凄い出来でした!
コロナで3年振りの定期演奏会で、石オケは、団員の入れ替えもあり、色々な苦難を乗り越えての演奏会でしたが、昨日の演奏は、復活というよりは。むしろ!パワーアップして「新生石オケ!」という印象を受けました。とても感動致しました!そして、なによりこの2年間の空白の不安から、一気に開放されました。希望が確信に変わった時間でした(^^)
最初のプログラムは、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲。伊東佑樹先生と安藤梨乃先生がソリストを務めてくれました。お二方の演奏は、大人のしっかり歌い回す演奏で、素晴らしい演奏でした。石オケ、クニトオケの講師として関わってくださっていることに感謝申し上げます!
そして、モーツァルトのディベルティメントをバシッと演奏。後半は、死と乙女、ドビュッシーと続き、芥川也寸志のトリプティークと続いて演奏しました。一つの作曲家の曲を長く演奏するプログラムより、様々な時代の作曲家の曲を演奏したことも中々評判が良かったみたいです(^^)
死と乙女やドビュッシーは、もともと弦楽四重奏の曲で4人で演奏する曲です。ですが、今回コントラバスを入れた弦5部で演奏いたしました。4人で演奏するものを大編成の弦楽オーケストラで演奏する難しさは、想像以上で練習ではどちらかの曲を省略したりすることも考えましたが、昨日は、しっかり皆さん素晴らしく最初から最後まで演奏してくださりました!
1番評判が良かったのは、芥川のトリプティークだったみたいです。やはり日本人精神が通じるところがあったのかも知れませんね!演奏皆さん素晴らしかったです。トリプティークの1楽章は来年もアンコールで演奏する予定です!
振り返って・まとめ
今回、演奏会を終え、演奏会が出来たことが、こんなにも嬉しく、こんなにも有り難いことだったのかと勉強させていただきました。また、演奏会が出来たこと、安心できました。本当に。しかも、素晴らしい形で。
コロナウィルス感染症で、2020年の2月から1年半活動を休止しその後、昨年2021年9月から活動を再開してみたものの、今年のはじめには。感染者数が大幅に増えたことから、1ヶ月半お休みになったり、、とにかく一番、音楽家にとって基礎である「演奏会」が出来るかどうかは最大の不安でした。
ただ目標なく練習しているだけでは、団員さんたちも楽しくありませんし、指揮者のわたしだってテンションもモチベーションも上がりません。将来の見えない活動がどれだけシンドいか思い知らされました。
ですが、今回、両オーケストラが定期演奏会を素晴らしい形で開催出来たことで、本当の意味で活動再開できたと自信に繋がりました。来年、再来年と繋がり、団員たちにも希望が出来ました。世界へ羽ばたくオーケストラ、入りたくでも中々入れないくらい楽しいオーケストラをもう一度目指し、作り直せる!そんな確信が持てた演奏会でした。協力サポートしてくださりました、団員達、支えてくださりました保護者、すべての皆様に改めて感謝申し上げます!引き続き何卒サポートよろしくお願いいたします!
一つ反省点としては、ダブルヘッダーで演奏会を行う場合、石オケの18時は少し遅いと感じましたので、次回は30分開場、開演時間を早めたいかなと思います(^^)
来季第9シーズンの予定も決まっております!
次回の定期演奏会の日程も決まっております!
また、石オケとクニトオケのダブルヘッダー1日2回公演となりまして、2023/5/7(日)清瀬けやきホールにて今回と同様に定期演奏会を行います。
そして次回は、なんと!フランス在住の素晴らしい経歴を持つプロハーピスト、東海林悦子さんと共演致します!プロのハープ奏者と共演出来る機会は滅多にありませんので、団員さん達も良い経験が出来るのでは無いかなと思います!
次期シーズンに向けて団員募集もはじめます。もし近所に合奏に興味をお持ちの方がいましたら、お誘いの上、ウェブサイトからお申し込みください!
2022年8月28日(日)クニトオケ、入団&席決めオーディションを行います。
石オケに関してはもう1年だけ、入団オーディションを免除することにします!
石オケ、クニトオケ共に練習開始は、9月3日(土)です!
来季曲目は、以下のとおりです!皆様のご参加楽しみにお待ち申し上げます!
第9回石神井Int’lオーケストラ定期演奏会曲目
・エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9番
・モーツァルト:フルート&ハープ協奏曲全楽章
ソリスト:ハープ・東海林悦子 ヴァイオリン(フルート)西谷国登 指揮:手塚貴子
・チャイコフスキー:弦楽セレナーデ全楽章
・アンコール予定 芥川也寸志 トリプティーク第1楽章
第9回クニトInt’lユースオーケストラ定期演奏会曲目
・メンデルスゾーン:弦楽交響曲第2番1楽章
・モーツァルト:フルート&ハープ協奏曲全楽章
ソリスト:ハープ・東海林悦子 ヴァイオリン(フルート)西谷国登 指揮:手塚貴子
・チャイコフスキー:弦楽セレナーデ第1楽章&4楽章
・アンコール予定 ホルベルグ組曲第1楽章