ブラームスはヴァイオリンソナタを3曲ほど書いていますが、特に有名なのは日本では1番「雨の歌」、その次に3番(アメリカでは逆でした)そして、ややマイナーなのが第2番。昨年私がリサイタルで演奏したのは1番と3番で、今年3月のヤマハリサイタルで演奏するのは、その第2番です。
第2番のヴァイオリンソナタは、他のヴァイオリンソナタと比べてマイナー言えども、演奏される事は少なからず、学生時代に聴く機会はありました。が、何が良いのか分かりませんでした。激しくも技巧的でもない。特に目立った有名なフレーズも無いですし、ずっとゆっくりな面白味の無い感じの曲。という感想を持っていました。
しかし、いざ演奏機会を得て、この曲の録音を聴いて練習を始めると、弾けば弾くほど味が出るわ出るわ。なんだこの名曲!?という衝撃を受けました。
ヴァイオリンの名曲は、テクニックや高音で響かせ華々しく書かれることが多いのですが、ブラームスは、ヴァイオリンという楽器をフルに活用し、技巧的なテクニック無しで、最大限ヴァイオリンを歌わせていたのです!!
また、2番は、1番と3番と違い、ピアノとの掛け合い、アンサンブルを多く感じます。
もちろんブラームスのヴァイオリンソナタは、恋心を抱いていたクララシューマンの影響がとてもあり、ヴァイオリンソナタには、クララが好んで歌っていた歌曲のモチーフが取り入れられています。
聴くのと弾くのでは大違いでした。リサイタルでは、この曲の魅力を伝えられるよう思い切り演奏しようと思います。
是非ヤマハ銀座でのリサイタル、限定80名さまですが、ご来場ください!お申込みは、お電話かこちら!