【審査記録】第84回TIAA全日本クラシック音楽コンサート@東京 サントリーホール ブルーローズ

2022年9月24日(土)名門のサントリーホールのブルーローズ(小ホール)にて、東京国際芸術協会主催「第84回TIAA全日本クラシック音楽コンサート」が開催されました。

わたしは、昨日、一昨日と連日のミクプロ公演で疲れ気味モードでしたが、近くの六本木一丁目ホテルに泊まり元気にサントリーホールで審査をしてまいりました!

このイベントは、コンサートとは題されているものの、コンクール形式の発表会のような感じでして、賞や賞金などもしっかりあるコンクールという感じでした。楽器は、管・弦・打楽器の部の審査員を務めてまいりました。

幅広い楽器や年齢、編成の審査

今回は講評無しの点数だけ記入するだけの審査機会で、比較的書くことより聴くことに集中できました。

ですが、参加者の年齢が、中学生から音大生&70代の方までいらっしゃた上、楽器も弦楽器だけでなく、管楽器、打楽器、ピアノと幅広く、更には、ソロだけではなく室内楽もあり審査する上での「比較」がかなり難しかったです。

わたしが中学生の頃、ブラスバンド部で打楽器を担当したりや指揮を振って皆を指導していたりしたことから、管&打楽器の魅力判断は多少出来る自信がありますが、ヴァイオリンの審査と比べれば、自信はありません。

なので、全体的に印象やセンス、表現能力、音質が好みかどうかの判断をさせていただきました。

印象の重要性

こういう様々な楽器奏者の審査員がいるコンクールは、印象が大事だと審査をしていて思いました。

舞台の出入りから勝負です。チューニングの仕方が特に大事です。

例えば、チューニングをフォルテッシモの大音量でしたり、その後、(多分癖だと思いますが)ピロピロ試しにそこで吹いたりしたり、チューニングが終わったかと思ったと思いきやチューニング終了と同時に演奏をイキナリはじめたり(作戦ならイイですが、、)というのは、弦楽器奏者出身の審査員の目から見て、かなり印象が変わります。印象作り=礼儀ですかね。

そして、ぶっちゃけた話、本当に舞台の出入りから、最初のワンフレーズまでで9割決まると言っても過言じゃないと思いました。最初で9割近い点数の判断が出来ますし、そうでないなら、その後、点数が低くなることはあっても高くなることは多くありません。

立ち位置も、例えば、ピアニストより下手側(ピアニストから見えにくい位置)に立たない方がどんな楽器であれ、アンサンブル上好ましくはないと思います。「でもその立ち位置の響きが良いのである!」と思うなら仕方ないですが、大抵は、そんなことはない筈です。ピアニストを、ただの伴奏だと考えているか、ピアニストとして尊敬してアンサンブルを大事にしているのかがわかります。印象が変わります。

サントリーホール ブルーローズの印象

サントリーホールは、子供の頃からよく行ってましたし、アメリカから戻った後も、東京クヮルテットの演奏会で鞄持ちで行く事もありました。

しかし、ブルーローズ(小ホール)は、わたしの生徒達がよく出演していますが、私自身は、実は初めてのブルーローズでした。最初、正門ドアが開かなくて、場所が違うのかと迷いまして知り合いにLINEしてしまいましたよ。(汗)入ってすぐ左側にあるんですねぇ(^^)

サントリーホールは日本で有数の名門ホールです。そして、ブルーローズの第1印象ですが、わたしは、凄く綺麗で格式高い宴会場だな!?というイメージを持ちました。天井が低いので音の響きは、そこまで良くありませんし、高いお金を払ってブルーローズで演奏する価値は、音質とかよりは、サントリーホールが隣接している価値、名前の価値の方が高いかな、と私個人的には思いました。台風だったからかな・・?

なので、今回のTIAA全日本クラシック音楽コンサートは、多少コストは掛かりますが、箔を付けたいっ!プロフィールに、サントリーホールで弾いたんだ!という項目を載せたい方には、とてもオススメなコンクールかなと思いました。

美味しいパン

最後に、わたしは、糖質制限を現在しておりますが、イベント3日目という朝のご褒美としてパンを久しぶりに食べました。

朝ごはんに、ホール近くのベーカリーカフェにて、3つほどパンを購入。胃が小さくなってしまっているのか、流石に食べれませんでした。

その後、午前中に音大生によるサックスのクヮルテットがホール前にて演奏していたので、少し審査前にウォームアップ!と思い聴きました。とても楽しい演奏でした(^^)

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