第33回日本クラシック音楽コンクール(クラコン)全国大会@府中の森芸術劇場 ウィーンホール2023審査記録


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⭐️第33回日本クラシック音楽コンクール:KISS生徒・櫻井優佳ちゃん第5位(※1位3位なし)入賞!祝 他 入選5名!


本日、2023年12月5日(火)に、第33回日本クラシック音楽コンクール(通称・クラコン)の全国大会が、府中の森芸術劇場ウィーンホールで開催されました。

全国大会は、その名の通り、日本全国から選ばれた才能あふれる学生たちが集い、厳しい本選を勝ち抜き、練習してきた演奏を披露する場です。その中でもクラコンの全国大会は、日本で1位2位を争う、トップクラスのコンクールです。入賞するなんてのは、超至難の業です。私は、幼稚園から小学校低学年部門の審査員を、務めさせていただきました。

クラコンスタッフの皆様は、長時間にわたる準備と運営を行ってくださり、スタッフの皆様には心から感謝申し上げます。

府中の森芸術劇場ウィーンホールは、素晴らしいホールで、とても響きも音響も良いです。ただ、小さい子どもたちには、少し大き過ぎて、響き過ぎて、弾きやすかったかは、分からないのですが、でも少なくとも分数楽器で演奏する皆さんの楽器は、ホールの効果もあり、素晴らしい音色でしたよ!

本日は、約50名の演奏者が参加し、全国大会に相応しいレヴェルの高い演奏に驚きながら審査致しました。正直、かなり疲れましたが、色々とワタシ的には収穫がありましたよ。

実は、全国大会の審査が出来るということは、名誉なことなだけでなく、現在の最新のデータが取れるので、非常に勉強&参考になります。これまでのクラコンの審査経験が私と私の教室を進化させ続けてくれたと言っても過言では無いかと思いますので、今回、わたしも少し成長させていただいたかなと思います。ふふふ(^^)

では、部門毎に軽く感想を残したいと思います!

幼稚園の部(幼児の部)

とても、可愛くレヴェルも高く、難曲を演奏している姿が本当に素晴らしかったです。また、先生たちがあの手この手で、とても苦労して工夫しているな。という印象を受けました!ただ、姿勢が少し気になる生徒さんがいたこと、また楽譜を読んで演奏しているのか疑問に感じる演奏が多かったかなと思いました。耳から学ぶ演奏も大事ですが、譜面を読めるようになることも大事かなと思いました!(^^)

小学校1年生の部

幼稚園とは格が違う演奏をしていましたよ!さすが小学生です。1年生は、特に、音が大きい方が有利であり、尚更こういう大きなホールだと、余計に音量は重視されるなあという印象を受けました。また、東京本選の時とてもレヴェルが高い印象を受けたのですが、ちょっと違う感じがして、やはり受ける会場によってレヴェルは変わるのかなという感想も持ちました。

小学校2年生の部

小学校2年生の部は、とても全国参加者が多いので「質より量」なのか!?と思いきや、2年生の部は、とんでもなくレヴェルが高く驚きました。正直、小4、小5の部でも入賞出来るレヴェルの子がたくさんいまして、もう、どうなんでしょうね。と思いました。この学年の子たちで、上手いのに結果が出ない場合が驚くほど多いのではないかと思います。(汗)内緒の裏話ですが、審査員の方々も今年の2年生のレヴェルの高さに驚いておりました。

・総表・

私の想像分析ですが、今回、この部門の子たちは、幼稚園時代からコロナ禍になって、3年間学校もまともに行けなく、旅行も行けず、ずっと家に籠もって練習していた世代だからレヴェルが高いのかなと想像します。

ここで一つ懸念することは、とても才能も可能性もあり、将来性もあるのに、「たかが数分で判断される」コンクールを将来プロになるかどうかの物差しにしてしまい、良くない結果や講評を信じて、大好きで目指した楽器に失望することです。

プロになるためには、コンクールは物差しにならないです!本当に断言します!このブログを信じていただきたいです。結果が良いからとプロになれるわけでも、結果が悪いからとプロになれないわけでは全くありません。

今日、審査員の先生方ともたくさんお話をしたのですが、音大に行っていない親御さん程、その物差しが無いので、コンクールが、プロになれるかどうかの物差し基準にしてしまい、一喜一憂して、安心したり失望してしまうことが多いと聞きました。そんなことはないのにです!(^^)/

どうか、サポートされる保護者の皆さんは、たかが、数分で判断されるコンクールの点数や講評だけを評価基準にせず、信頼する先生方の話に耳を傾けてお子さんを信じて貰いたいです!全世界の先生たちが声を合わせて言うことでしょう!(^^)/

本当にこのブログを読んでいる全ての親御さん達の心に届きますように!m(_ _)m

さて、話は戻り、審査の話ですが、50人も朝から夜まで審査していると、とても「機械的」に審査をしていくことになります。こういう機械的な審査をしていると、少し集中力が切れていたとしても、良いところよりは「悪いミスや間違いを、ハッと見逃さず安易に付けてしまう」ことがありますので、致命的になることは多いかなと思います。本当に魅力的な演奏をしていたので勿体ないかなと思いました。ぜひ入賞を目指す方達は、練習して音程の命中率をあげましょう!

改めて、この大会に参加した全ての演奏者、スタッフ、そして皆様に感謝を述べたいと思います。

また、来年のクラコンでまたお会いできることを楽しみにしております!

中学生生徒による凄腕編集Ver. コンクールで結果を出せなかった君へ!

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クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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