(審査記録)第31回日本クラシック音楽コンクール(クラコン)全国大会 中学校の部(3年生のみ)@かつしかシンフォニーヒルズ2021

2021年12月17日(金)日本クラシック音楽コンクール、通称クラコン全国大会の中学校3年生の部(ヴァイオリン)の審査員を務めてきました。安藤先生をはじめとするクラコンスタッフの皆々様、大変お疲れさまでした!

全国大会は、審査員は5名でしたが、コロナの事情もあり審査員控室を3人と2人の二部屋に分けて使用することになりました。わたしはラッキーなことに、某コンクールでお世話になっております吉川朝子先生と2人きりのお部屋でご一緒させていただきました!

いつも吉川先生は、某コンクールでリーダーシップを取られていて多忙でお話がじっくり出来ませんが、今回はあんなこと?やこんなこと?まで色々と楽しくお話をさせていただきました!
とても充実感たっぷりの楽しい審査休憩でした!吉川先生お付き合いくださりありがとうございました!

中学生3年生審査の感想

今日の中学校3年生の参加者は、19名。今回は審査する数が少ないな。なんて思っていたら大間違い。分数カット無しでしたので、チャイコンなどは一人15分フルに聴く機会となり、審査側としてもかなり体力が必要な審査機会でした。フルに弾くので、短い曲を演奏する参加者より長い曲を演奏する参加者は若干大変そうな感じも受けました。

中3でこの時期といえば、若干受験前で忙しい中での参加だった筈です。全員が全員音楽高校に行くわけではないと思いますので、よく楽器の練習時間をとってがんばったなと思います。

全体的な反省点として、舞台マナーを勉強したほうが良いかな?と思う参加者が結構いたように感じました。演奏する前から点数を予想出来てしまうくらい、舞台マナーは大事です。入賞出来た子達は、やっぱり舞台マナーが出来ていて演奏する前から、わたしも座り直して「どんな演奏をするんだろう」と身構えてしまいました。舞台マナーはどんなに緊張していても大事です!

わたしの全国大会の点数の参考基準

さて、わたしのブログを訪れてきっと需要があると思う話題、「点数」についてお話します。と言っても、コンクールによって違いますし、そのルールは基本秘密厳守だと思います。なので公にお話出来ないことは沢山ありますが、その中でも、わたしだけの中の点数ルールをお話しても良いかな?と思い公開します(^^)

他の先生方は知りませんが、わたしは少なくとも「頑張っている子には、できるだけ点数をあげてプレゼントしたい!」と思って審査をしております。そして、次の参加者はどんなに凄いのだろう!?と思ってワクワクして驚かして欲しい!と登場を待っています。なので、一応ルールはありますが、その範囲内で良い点数をあげる気満々なのです。しかし、「じゃあ、なんで点数高くないんですか!?」と、きっと点数に納得がいかない参加者もいると思います。そこで、講評用紙の代わりにここで(今日の!)点数の基準をお話したいと思います。

基本全国大会は80点以上本選で合格することで参加出来るわけなので、80点以上でのわたしの基準をお話します。ただ、例外もありますし、私も、人間ですから将来、判断基準が変わることもあります。あくまで、本日の参考程度で読んでもらえればと思います。

先ず、点数は、80点〜85点 そして、入賞ラインの86点〜90点に分けられます。その2つのどちらかを判断して、更に細かく以下のように考えます。

79点 事故の演奏。例えば、暗譜が飛んでしまう、弦が切れて演奏中断など。
80点 全国の舞台に立っているが、疑問を感じた演奏の点数。
81点 何かしら良い所があるが、最低ラインの80点にしない為の点数。
82点 前半からミスが多く音程も調子悪い。もしくは、とても一本調子で工夫なし。付点や3連符、タイがあやふやの時有り。ただ、流石全国大会参加者で、時折、表現力や音質が優れていて驚く演奏をする点数。
83点 全国大会の平均の演奏をする点数。出だし1ページのミスはまだ多い印象。ただ、後半につれて調子が出てくる。ピアノとアンサンブルする余裕や、聴いてもらいたい!という余裕が無い印象が有り。
84点 ミスは少ない印象、音程も悪くない。が、守りに入っていて音量や迫力が足りない。練習不足ではないが、まだ先が見える感じのときの点数。
85点 音程良し、ミスも少ない。最初から調子OK。ですが、表現力やパフォーマンス不足。とっても惜しく、むしろ審査員的にも残念でこの点数を付けることが悔しい。
86点 ミスや音程もしっかりしていて、表現力がずば抜けた正統派。もしくは、工夫有りで少し一風変わっていて面白い感じが有り将来性を感じる。大きな可能性を感じ期待する点数。
87点 間違いなく才能アリ。楽しませる演奏。もしくは、プロ顔負けの難曲をスラスラ演奏。
88点 模範的な演奏。どこの国際音楽コンクールでも十分対応出来るレヴェル。
89点 素晴らしく曲を超越している演奏。作曲家が喜んでいる顔が見える。先生に習っただけではここまで来れない。大きな才能と経験が必要。ただ、屁理屈を言えば、まだちっちゃーい、穴がある。
90点 神秘的な演奏。全てにおいて完璧。批判が無理な演奏。マイッタ降参!なんで日本にいるの?と審査員に言わしてしまう演奏。

今年の総論

毎年実はコンクール後に思うことなのですが、正直に言います。

いつもコンクール後は、非常に気分が悪く、今回も色々な意味で応援終了後、気分が良くなかったです。というのは、結局上を見るとすごく気分が悪くなるのがコンクールだからです。

本選で不合格になっても気分悪いですが、全国に行って入賞できなくても気分悪くなりますし、入賞しても、もっと上に行けたのに!と思ってしまうと気分が悪い。1位を獲っても、きっと、もっと良い演奏をして1位を獲りたかった!となる筈です。

これらを思うことは、後の祭りなんですけどね。コンクールってそういうものです。しかし、それでも悔しいからまた頑張って楽器の上達がのぞめるものなのかなとも思います。

生徒には、コンクールはどんな結果であろうと気分は良くなるものではないことを参加する前に忠告しているものの、私自身生徒は期待していますし、やるからには勝負だとも思っております。

生徒には、単に上達と経験の為に出場してもらいたいと思いますが、わたしは、教えるプロである以上、出来ることならより良い成績を残してあげたいと全力を尽くします。綺麗事は私自身には無しです。生徒の代わりにそういうことを考えます。生徒には考えてほしくないからです。当たり前ですよ。

それで、今回もまた私はこの気分の悪さを1年振りに思い出して、生徒たちの応援終了後に、教室のコンクール規模縮小計画をまた考えました。また、自分は、こんな嫌な想いを繰り返してる。慣れってあるんかいな。これじゃ教室のコンセプトと違くないか!?と生徒の全日程を終えて疑問に思い夜中まで実は悩みました。

しかし、その次の日の今日、今回審査をする機会をいただきまして、そういう考えが吹っ飛びました。審査をしながら、「あれ!?ちょっとまた思いついたかも!?生徒に試してみたい!!」と、次の年の目標や新たな指導方法が思いついて、希望が湧いて、また頑張ろう!と思い始めました。

審査をするということは、わたしにとって、どうも強烈な?勉強の機会であり反省の機会であり、なによりアハ体験(古い?)が出来る最も指導において上達する最高の機会であるようです。わたしも、生徒と同様に、まだまだまだまだまだ一緒に成長しているようです(^^)

今年の一番最後のコンクール機会、クラコン全国大会審査の機会をいただけたことは、コンクールに関与する指導者として、最高の経験だったのではないかなと思います。本当に機会をいただきました、安藤先生をはじめとする、クラコンスタッフ皆様に感謝申し上げます!