日本クラシック音楽コンクール東京予選2019@葛飾シンフォニーヒルズ

第29回日本クラシック音楽コンクール東京予選2019@葛飾シンフォニーヒルズ

今年も日本クラシック音楽コンクール(通称・クラコン)の季節がやってきました!

今年、私の教室(KISS)からは幼稚園生から高校生までの14名が参加しまして、全員合格し予選通過しました。おめでとうございます〜!

まずはじめに、長時間にわたる沢山の伴奏を務めてくださいました、スーパーピアニストの大澤先生、石渡先生の御二方、保護者の皆様も本当にお疲れ様でした。生徒たちや親御さん達には、コンクールで緊張してストレスを掛けてしまいましたが、本当に全員が全員上手くなり挑戦させた甲斐がありました。皆、私の自慢・誇りです!P.S 親御さん達へ 「しばらくは、点数や合格した結果より、研究して上達してきたことや、努力練習してきたことを、沢山褒めてもらえればと思います!」

今日、生徒たちの出来は私の想像以上でした。ただ、頂きました点数の感想は、参加者それぞれです。年々私の教室の参加者も平均年齢が上がって来ているので、審査員の点数も厳しくなり先生(責任者)である私としては、冷や汗ものです。

しかし、親バカならぬ先生バカながら、私の教室の生徒達は皆優秀です。今回の機会を反省して、発表会、本選、全国大会と更に頑張ってもらえればと思います!

古人曰く 勝って兜の緒を絞めよ!です。

〜コンクール審査員のタイプ〜

今回、審査側ではなく「コンクールに参加する生徒の先生側」として学んだことがあります。

審査員のタイプも生徒達と同様に2つに分かれるなと思いました。簡単に言えば、審査する側にも「テクニックを重視する先生」と「表現力を重視する先生」がいらっしゃるということです。

大抵生徒たちは、「テクニックが上手いけど無表情な生徒」そして「とても表情豊かだけど、テクニックがあまい生徒」の2タイプに分かれます。テクニックも表現力もバランスが取れる状態になったときに、コンクールで良い結果を出せるようになってくる訳ですが、審査側にもそれが存在するという事を明確に理解しました。それと合わないと期待以下の点数になる可能性が高くなります。

これ迄に、10年ほど色々なコンクールやオーディションで審査をしました。思い返すと、私自身の現在の審査方法は、若い頃の審査方法と違っています。最初私が審査をはじめた頃は、テクニック重視で審査をしていました。駆け出しの先生はテクニック重視の先生が多く、点数を低めに付ける先生が多い傾向があります。まだ生まれて間もない幼稚園の生徒だろうが「小さい頃から世の中の厳しさを知らなくちゃ駄目よ」とか言って低い点数を付ける厳しい若い先生もいました。

そんな審査員の先生たちと出会い疑問を感じたり、そして色々な先輩先生たちと出会い優しい点数の付け方もあることに共感したりして、段々と丸くなり、表現豊かな生徒の評価も高くなり、私の審査方法もバランスが取れてきてバランス良くなってきたと思います。

コンクールを受け、納得が行かない点数を付けられた生徒(の親御さん)が、もし今この文章を読んでくれているならば、是非!審査員側にも色々なタイプがいると考えてください。そして、どちらのタイプの先生に点数を付けられたのか?テクニック寄りか?表現力重視なのか?それともバランス型か?それで、自分に足りない方を反省するとより良い演奏家になっていけるんじゃないかなと思います。

もちろん、固定観念が強い過激な先生もいます。「この曲は貴方には早い」だとか、色々とケチばかり付けてきたり、参加者のタイプと合わない先生もいます。これまた生徒にとってはとっても理不尽なのですが、音楽界の世界、色々な演奏家や先生がいるから面白く成り立つわけで、これまた、こういう先生たちも否定できないです。

本当に色々な聴衆や演奏者がいるように、様々な審査員の先生がいます。音楽を批判したりすることも反省材料になりますが、音楽界全体を考え、そういう審査員や先生たちがいることも、当たり前であり、不思議じゃないことも理解することも大事かなと思います。

でもですね、例えば生徒の表現力を強く批判された場合、もしくはそれによって悪い点数がついた場合、知っておいて欲しいことがあります。それは、「批判をされる強い音楽性」があるということなのです。つまり、逆にその表現力が好きな審査員も世の中には沢山いるということなのです。なので、絶対に自信を失うようなことはしないでほしいです。私はむかーしむかしですね、60点という点数を付けられ、しかもコメント欄に、表現力を批判された挙げ句「プロになりたいなら少し考えたほうが良い。」とまで書かれたことがありましたよ!苦笑」

これから先、演奏するときも、教えるときも、少しこういう意識が必要なんだなと勉強させていただきました。

私が生徒にコンクールを受けさせる理由は、賞を取ることや良い点数を取ること(に盲目になること)が目的ではありません!あくまで、コンクール挑戦の目的は「楽器を通じ世界を広げ、練習する曲を深く理解し、楽器技術を向上させ楽しむ目的・手段の一つ」です。是非、これから先、皆さんにはコンクールを腕試し程度で楽しんでもらえればと思います!

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クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

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