「ヴァイオリン自由自在(番外編)・オーケストラを楽しむ」第2回

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音楽書籍「ヴァイオリン自由自在」を出版する際、お蔵行きとなってしまったオーケストラに関する章が実はあります。そこで、このブログでその文章を公開して行きたいと思います。全5回で今日は第2回目です!編集はされていませんので、読みにくい部分はあるかと思いますが、良ければお付き合いください!m(_ _)m 西谷国登

「幻の第5章 オーケストラを楽しむ」目次

第2回どういう人がオーケストラ向き?

ーーオーケストラに向き、不向きってありますか?

西:その質問の答えは簡単です!オーケストラが好きかどうかです!

オーケストラの曲目が好きな方、あるいは皆で合わせて作り上げるオーケストラの巨大で壮大な音が大好きな方、そしてアンサンブルのように合わせて弾くのが好きな方。

なかには自分のペースで弾くよりも、指揮者を見て演奏することが好きな方もいますよね。そういう風に、オーケストラが好き、もしくは興味があるという方が向いているんでしょうね。自分の力量はひとまず置いておいて、オーケストラの演奏を聴いた時に、すごい!一緒に弾いてみたい!と思ったことがあるなら、オーケストラ向きだと思います。

第2に、オーケストラは、協調性や社交性がある方のほうが向いていると思います。

音楽をやっている方って、どうしても個性が強い人たちが多いと思います。アマチュアだろうがプロだろうが、芸術家に変わりはありませんからね。

中には、音楽の情熱がありすぎて周りも引かせちゃう方、理論が好き過ぎて曲の解説ばかりする他人に迷惑を掛けちゃう方とか、いろんな人がいます。

同じ音楽好きであってもそれぞれ温度差があるわけですよね。音楽のどこが好きかも当然違います。

オーケストラの様に大所帯のグループになると、周りに合わせたり、付き合いがでてきたりするので、やっぱり協調性、社交性は大事です。

団体行動という面だけでなく、協調性、社交性のある人は不思議と楽器でもしっかりアンサンブルをしようとするのですよね。逆に、協調性がない人は楽器を演奏する上でも勝手に弾こうとしちゃうんですよね。しかも、そのことに気づかないこともあります。だから自分がソロの時にガーッと弾いてしまう人は、オーケストラに参加するなら少しそういう点を気づけるようにしなくてはならない。そういう気づきができるようになると社交性や協調性を身につけられるんじゃないでしょうか。それに愛嬌や愛想が加われば最高です。ニコニコされると周りも楽しくなりますから。

それから、音楽にこだわり過ぎない事も大事です。正確には、拘りを見せない事が大事です。もちろん音楽に拘りや意見は持つべきですが、それを主張し過ぎて、周りが困ってしまうようだと、そこから練習が動かなくなっちゃいますから、ある程度妥協ができないと難しいかもしれません。意見を言って、周りの人が「うーん」ってなったら引く、ぐらいの気持ちで参加できるのがいいですよね。さもないと、ブツカリます!ぶつかる事が芸術だ!と思う人よりも、仲良く楽しくやりたい!というのが大多数だと思います。言い合いをしたいのであれば、そういうディベートの機会を作れば良いのです。オケの練習の場では、ディベートは極力避けるか、省略する事が、練習時間を有効に活用する方法だと思います。

特にアマチュアオーケストラでは全く違う職種の人たちが集まり、色々なバックグラウンドを持った個性が集まります。それは、すごく面白い事だと思いますし、色々な世代の人間が集まって交流し、ひとつの音楽を一緒に作っていく事は本当に素晴らしいです。ですが、一人でも意見が強すぎる方がいると、練習が止まってしまい、それがいくらオケの為を思っての意見だったとしても結局はオケのためにもその人のためにも良くない。やはり、オケはソロを弾くのとは違うので、自分の個性を活かしつつ、周りに合わせていくというスタンスで弾くのが大事なんじゃないでしょうか。それがオケ全体でできるようになってくると、とても魅力的なオーケストラになってきます!

また、向上心がある方はオーケストラに向いていると言っていいでしょう。

室内楽アンサンブルと同じですが、自分のソロ曲や練習曲がおろそかになるほどオーケストラにのめり込むのは良くないと思いますから、ソロ曲もしっかりやって、さらにオーケストラにも挑戦してみたいという向上心のある人が良いですね。ここで言う向上心というのは、オーケストラで得られるスキルを取り入れようという気持ちのことです。

実はオーケストラをやったからといって、上手くなるとは限らないのです。

もちろん演奏する曲数が増えれば、あるいは演奏会に出る場数が増えれば、レパートリーが増えますが、オーケストラでの演奏活動はひとりひとりの重要性が低くなるので、技術の低下につながってしまうこともあるのです。ただ、膨大な量の楽譜を渡されることが多いので、読譜にはすごい強くなる事があります。特にヴァイオリンにとって、オーケストラの曲はその数の多さだけでなく、曲の長さも1曲30分40分のものばかりなので、読譜、それから初見が強くなります。オケの初心者の方なら、練習の時に「何小節から行きましょう」と言われアタフタすることが多いので、楽譜をパッと見た瞬間にそれがどこか見つけられるようになったりして、そういう能力はつきます。

ただ楽器が弾ける、演奏が上手いだけでいいわけではなく、特にアマチュアオーケストラでは、オーケストラの運営が喜んでできる方、運営に協力ができる方だとオケ全体としても有り難いのです。

運営の役割についてはまた後述で説明しますが、アマチュアオーケストラをしっかり信頼される楽団にする為に運営して行くにはとても労力がいることなんです。もちろんそれが負担になりすぎちゃうと本業が疎かになったり生活に影響が出たりして良くないのですけど、多少なら頼まれたことも嫌がらないっていう方に参加して貰いたいと大半のアマオケは思っています。

要するに、オーケストラの曲が好きなのは当然として、オーケストラという団体そのもの自体が好きという人がより向いているように思います。

ただオーケストラの曲を弾きたいんだというだけではなかなか続かないですかね。運営や人間関係も含めて、お互いの個性を認めあって、そういう人たちと一緒に弾くことが楽しい、と思えたほうが続けられますし、一生オーケストラにいたりすることになるんじゃないですかね。

ヴァイオリン・ヴィオラレッスン@Kunito Int'l String School

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