レッスンで賛否分かれる意見シリーズ➉「ヴァイオリン以外の習い事はするべき?1つに絞るべき?」

メインとサブ

世の中に素晴らしい習い事が沢山あります。ある程度の年齢に子供が育つと親御さんたちは、色々と習い事に挑戦させてみたいと思われます。

しかし、そのときに「二兎追うものは一兎も得ず」と古来から言われているように、色々な習い事に手を出し過ぎてしまうと何も得なくなってしまうという考え方があります。私の生徒さんで、9つも習い事をされていた生徒がいましたが、とても優秀であったものの、やはり時間が間に合わなくなり辞めてしまいました。勿体ない、と思います。

しかし、「ならば1つだけ集中して習い事をやってれば良い。」という考え方も、もしかしたら閉鎖的かもしれません。

そこで、私は「メインとサブ」に習い事を分けて考えればバランスが良く効率よくなるのではないかと考えます。メインとなる得意な習い事を見極めて、サブの習い事で相乗効果を狙うことが面白いかなと思い、このブログを書き始めてみたいと思います。

幼少時代の習い事

私の幼少時代の習い事は、習いはじめた順番からピアノ、ヴァイオリン、水泳、英語、野球でした。今の職業を考えると、私の親のチョイスは、運良く?絶妙なバランスだったと思います。

上記の習い事で、少し意外性があるのは野球でしょう。野球は下手でしたが、私が野球を単に好きだったので習わせてもらっていました。習っている間は、ヴァイオリンの先生に「君はなにになりたいのかな?」と聞かれると「野球選手!巨人で4番!」と答え、ヴァイオリンの先生の顔が哀しそうだったのを思い出します。苦笑 

ただ、野球は、私の体力づくりや、野球を通して友人が出来たり、家族や友人とキャッチボールをしたりして楽しかった思い出があります。はじめて中学生でアメリカに一人で行ったとき、トルネード投法の野茂が大リーグで活躍していたときでして、アメリカでの話題を作れたりしました。

そう考えると、思い出づくりのための習い事も有りなのかな〜とも思います。ただこの習い事は、もちろん私にとってはサブです。思い出作りの習い事は、サブと考えてよいかと思います。

ヴァイオリンを習う上で、何よりオススメするサブの習い事

ヴァイオリンをメインと考え、オススメするサブの習い事は、先ずは定番ですが、ピアノです。

ピアノを習うと、読譜の仕方からドレミという音楽の基本を覚えること、そして音程感覚も学べます。ソルフェージュを重視する先生ならより良いでしょう。

ただし、ピアノを習うにあたり一つ気をつけなくてはいけないことがあります。

メインはヴァイオリンなのだということをピアノの先生に理解して貰うことが第一です。話が後々違うとなると、ピアノの先生達も困惑しますので。そのときには、「サブとして、、」と言うと少し失礼なので「副科として、お願いしたいです」と頼みましょう。

そして、体力づくりに、サブの習い事としてスポーツが良いですね。ただし手を怪我しにくいものは良くないです。球技は、小さいボールの卓球とか野球程度なら良いかと思います。サッカーやバスケは向かないというか、、危険と隣り合わせになるかと思います。スイミングは良いですね!私は、水泳は、実はオリンピック育成コースまで行きました。自慢です(^^)ですが、ヴァイオリンの方が好きでしたので、ヴァイオリンを選びました。

意外とオススメしたいサブの習い事

そして、意外と?オススメしたい習い事は。バレエや新体操。

バレエは、2つの意味で「しせい」がよくなります。身体を美しく魅せる「姿勢」はもちろん、レッスンを尊重しながら指導を受けられる「姿勢」が手に入り、まさに一石二鳥。バレエという習い事は、ヴァイオリンのレッスンを受ける上で大きいのではないかと思います。

バレエを習っていた生徒さんは、特に姿勢が綺麗です。やはり姿勢が良いので、立ち姿も綺麗。ヴァイオリンを構えるときに筋肉もあるので、下がってこない。無意識レヴェルで美を大事にする意識もあるのでしょう。そして、人に言われたことをちゃんと聞いて出来る器用さもある。人の言うことが聞ける生徒の方が飲み込みが早いことは言うまでもありません。

バレエや新体操は、ヴァイオリンを習う生徒にとって、本当にオススメの習い事だと、私の経験から断言できます。ただ、バレエは。経済的にも時間的にも投資が必要な習い事ではあります。下手したらサブがメインより、お金が掛かってしまうかもしれませんね。その場合は、途中で辞めると割り切って習うことが大事かなと思います。

一番良くないのは、本末転倒である、サブがメインの邪魔になること

たまに、サブの習い事のおかげで、メインのレッスンやイベントに参加できないなど、本末転倒状態になることがあります。これは、良くない状態ですよね。きっぱり断る能力が試されます。

もし、先生なら「仕事とあたし、どっちが大事なの!?」と聞くように「サブの習い事と、メインの習い事どっちが大事なの?!」と生徒に突っ込んで聞いて良いと思います。それで、生徒さんが「サブ」、もしくは「どちらも大事」とこたえるならば、一度メインを見捨てさせる素振りを見せても良いかもしれません。どちらが大事か気付きますし、気付かなければ、メインではなくサブに心が行ったと諦めることも必要かもしれません。

もし、親御さんか生徒さんであるならば、メインとサブ、本当にどちらが大事なのかを考えて、損得勘定で動くべきだと思います。そこで、サブと考えるのであれば、メインとサブはひっくり返ったと理解して、その旨を勘違いが無いよう先生に伝えましょう。そうでなければ、メインの先生を尊重してしっかりその想いを伝えましょう。

一番もったいないのは、勘違いです。教える側も、サブなんだと理解すればストレスを抱えませんし、メインならば、ちゃんと意思を尊重して気合を入れ直します。コミュニケーション不足が問題で、一度でもこの問題を経験すると、後々こじれて他の問題も複雑化して厄介なことになることでしょう。

学校の勉強と習い事のどちらを優先させるかという判断

学校の勉強と習い事のどちらを優先させるか。という選択は、親御さんの判断によってまちまちです。

ちゃんと世の中の流れに従って学校の授業を受けて真面目に生きる人なのか、それとも自分を持って、学校より重要なものはある!学校の勉強は義務教育で一般の人が受けるもので、うちの子はちがう!と考えるかどうかの問題かなと思います。ちなみに私の両親は、真面目なので学校第1の考え方でしたが、私は後者的考え方でした。

全ての科目を真面目に勉強する学校第1と考えるのは、明治維新に出来た伝統的義務教育の考え方だと思いますが、私は(特に教えるのが下手な先生の)授業が嫌いだったので、学校に行っては授業中に作曲をしたり、買ってきた音楽楽典の勉強をしていました。先生にとって、とても悪い生徒でした。笑 

好きな先生の時だけ真面目に受けて、テストで満点取りそれに満足して、他は完全に学校教育を軽んじてしまっていたのですが、今考えると私の場合は!もう一回言います。私の場合は!それで正解だったなぁと思います。好きなことを勉強して、それを職業に出来れば、義務教育以降の必修科目より優先すべき事はあるかと私は思います。

ですが!国語算数理科社会英語、全部出来たことに越したことは無いです。全て音楽をするのに役に立ちます。学校の勉強もバランス良く考えることも大事かなと強く思います!

まとめ

ヴァイオリン以外の習い事は、余裕があり尚且、ヴァイオリンに役立つ目的がある、他になにかしらの目的があるのであれば、やるべきだと思いますし、視野も広がると思います。

勿論ヴァイオリンだけ、一つの習い事に集中することは、素晴らしいと思います。しかし一つに偏っていると、いつか限界がやって来ると思います。もしそうなった時に、必要なサブの習い事を挑戦してみるのも手かもしれません。

よく私はヴァイオリンを習う生徒に「君たちは特別なんだよ!人生豊富にするために、国語算数理科社会だけを勉強している学校の友だちと違って、ヴァイオリンが習えるっていうことは特殊だし、より視野が広く、人生をより豊富にしているんだよ!だから、ちゃんと親に感謝して目標を持って一生懸命頑張ろう!」ということを力説します。

習い事は、目的目標が無いと、単なる思い出になってしまいます。いえ、それも良いと思います。ですが、私の意見は「目的目標がない状態は、人生勿体ない」と思います。目的や目標を持てば、有意義な時間になりますし、何かしら人生の役に立つと思います。一生懸命やることは重要だと思いますし、人生の色を濃くすると思います。

人生一回限り。子供時代も一回限り。せっかく習い事の機会を得られるのなら、目的や目標を持ち、楽しく視野を広げるべきだと思います。一生懸命、習い事をやらせて、多少それで泣かせても、後々、親の大変さが分かり感謝される日が絶対来ます。習い事をされていた皆さんも現在、そうじゃないですか?よく通わせてもらったなぁ、感謝だなぁと私は少なくとも思いますよ!(完)

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