サイレントヴァイオリンを急遽購入!
今年からリサイタルやら演奏会を開催するにあたり、わたし自身の練習量も多くなってきました。
ですが、現在レッスンがコロナ前より多い状態なので、日中は練習する時間が余りなく、どうしようと悩みながらAmazonのサイトをさまよっていたところ、ヤマハのサイレントヴァイオリンを発見!
夜中や朝に練習が出来るかも!?と思い衝動買いしましたので、皆さんの参考になればと思いレヴューします!
サイレントヴァイオリンの種類
まず、ヤマハのサイレントヴァイオリンは、大きく分けて2つ。
SVはサイレントヴァイオリンの品番略だと思いますが、YSV104とSV250の二種類のサイレントヴァイオリンがあります。
SV250の方が新しく値段も高いのですが、わたしはSV250を選びました。SV255は5弦ヴァイオリンなので購入時には気をつけましょう。
SV250を選んだ理由はヴァイオリンの見た目が本物(アクースティックヴァイオリン)に近いことと重量も本物に近いからです。
開封の儀
さて、サイレントヴァイオリンが届き開封の儀です!
サイレントヴァイオリンを開封は、まるでApple製品を開封する気分でした。笑
開封時に気づいた点として、ヴァイオリン初心者やメカニズムに詳しくない方は、組み立て不可能だと思いました。
製品は、駒が倒れた状態、弦も新しく緩めて梱包されています。なので、最初、ちゃんと調弦出来たとしても音程の安定には時間が掛かるので、初心者は組み立てだけで、長時間掛かってしまい、きっとがっかりしてしまうかもしれません。
もし購入された方で、組み立てられなかったり、弦が張れない、調弦出来ない。などありましたら、諦めて最寄りの楽器屋さんに直行されることをお勧めします。
ヴァイオリンの先生に頼る手もありますが、こういう電子楽器が苦手な先生もいます。
しかも、楽器だけではなく、電化製品の知識もある程度必要なので、ヴァイオリンの先生より、楽器屋さんやヴァイオリン工房がお勧めです。
個人的に嬉しかったのは、ボンムジカの肩当てが使えたこと。これはかなり自分の楽器に使用感が近くなり、弾きやすくなります。
さて、実際の音はどうでしょう。
音は、その名の通り、サイレントです。アクースティックのわたしのヴァイオリンと比べて、恐竜と猫くらいの鳴き声の差(笑)はあるかと思います。
Amazonのレビューに、音が大きくてサイレントヴァイオリンとして疑問。というレビューがありました。この方は、かなりの独学の初心者の感想かなと推測します。
ちゃんとある程度習っていて音が出せる奏者であれば、音は、かなり小さくなります。マンションの部屋で、あまりにシーンと静まり返っていなければ大丈夫です。それでも、このくらいの音が気になるようでしたら、テレビを付けて練習すればよいかと思います。テレビの音の方がうるさく感じるでしょう。
なので、夜中や朝の練習として隣人には気づかれないのでは?と思います。同居人にも使用の仕方や練習曲によっては気づかれないかなと思います。音階程度なら大丈夫じゃないかな。
次に、付属のイヤフォンを付けて、サイレントヴァイオリンの目玉である、コントロールボックスを使用し、接続ケーブルを取り付けてヴァイオリンの音を出してみました。
これは、やはり電子音というか、電子ヴァイオリンの音になって音が増幅された感じでした。
雑音が取れるので、もしかしたら人によっては上手く聴こえるかもしれません。
わたしは、エレクトリックヴァイオリンをやるのであれば良いと思いますが、クラシック奏者としては好みじゃないかなと思います。
まとめ
ヤマハのサイレントヴァイオリンは、組み立てが出来るのであれば、初心者や学習者は十分に使用出来ます!マンションやアパートで音のトラブルを抱えている方には、とてもオススメです!
ただ、コンクール入賞クラス、音大クラスやプロレヴェルの奏者には、少し検討が必要かなと思います。譜読みの段階、音程の練習が必要であれば、誰でもとても役に立つと思います。)あと、オーケストラのプレーヤーとかは、譜読み練習がとにかく必要なので結構使えるんじゃないかなと思います。
しかしながら、自分の出したい繊細な音、例えばピアニシモの柔らかい音を出したい!というのはちょっと難しいかもしれません。もしかしたら、そういうこだわりがある方には、上手くなったと勘違いして、アクースティックヴァイオリンに持ち替えたときにがっかりしてしまうかもしれません。
わたしのリサイタルの練習するのに、どうかと言われれば、うーん。そうですね。本当に時間無くて、緊急的ならば、もしかしたら使用するかも。でも、電子音になってしまうのが嫌なので、イヤフォン無しで、、、という感じです。使用法をしっかり考えて練習することが大事かなと思います(^^
それでは、明日もみなさんが元気でしあわせでありますように!