いきなり結論デス!!
今回は賛否分かれるシリーズ史上初!のイキナリ「結論」から言わせてもらいます!
楽器の練習していないことをレッスンで白状することは、レッスンで”ナンバーワンのNG行動”です!絶対「不正解」です!
実際に、ヴァイオリンの先生たち、いや、すべての楽器の先生たちの間では、生徒の「よくある話」として、このトピックが世界中で話題になっています。多くの先生たちが、このことでかなりのストレスを感じているようです。しかし、その先生たちの多くも、過去に一度は練習をしてこなかったことを白状した経験があるかもしれません。私ももちろんそうです。
生徒の皆さんは結構知らないと思うのですが、実は、先生たちは、練習をしていないこと自体に怒るのではなく、その不必要な告白と白状に苛立ちを感じることが多いのです。しかし、生徒たちはそれを伝えたいのですよね。とてーもわかります。笑
練習していないことを白状する事は「百害あって一利なし!」
もし貴方が生徒さんやその親御さんでしたら、先生の立場に立って考えてみてください。
「練習していません」と言われたら、どう思うでしょうか?
その生徒にどう返答すればいいのでしょうか?練習していないから何なのでしょうか?教えない方がいいのでしょうか?指摘しない方がいいのでしょうか?適当にレッスンをすればいいのでしょうか?怒らずに教えるべきでしょうか?私が、練習していないことでいつ怒ったでしょうか?・・・・などと考えさせられます。笑
基本的に、練習していないことを白状して、喜ぶ先生はいません。なぜなら、どうすればよいかわからないからです。
むしろ、やる気をなくし、教える意欲を失わせる可能性があります。貴重な時間とコストを投じたレッスンのモチベーションを下げ、お互いの時間を無駄にする可能性が高まります。
そもそも、練習していないことなんて、先生たちがその演奏を聴けばほとんどの確率で分かります。わざわざその事実を言う必要は全く無いのです!
もし、練習していないことが分からなければ、それはそれでお互いラッキーですし、分かってしまえば、その対策を取るのも先生の仕事であり、レッスンとしても成り立つかなと思います。分からないふりをしてあげて、「すごーい!本当に練習しなかったの?」と嘘を言ってあげる場合もあります。なぜなら先生たちは、その生徒が気分良くレッスンを受けてほしく、またレッスンを成り立たせる為に、敢えてボケてあげる手段もあるからです。人間、知らなくて良いこともあるのです。
練習をしていないことをわざわざ告白する必要は全くありません。むしろ、それは損な行動なので、やめましょう。
生徒が練習していないことを白状する理由
「せんせい!今日は、あんまり練習してきませんでした」と白状する理由は、何でしょうか?
それは、自分(もしくは子供の)フォローや守りに入っていることがほとんどかなと思います。あるいは、先生をがっかりさせないためでしょうか。ハードルを下げることでしょうか。本当は練習すれば弾けるんです!ということなのか。
しかし、白状されれば、先生は、がっかりして教えるモチベーションは下がりますし、むしろイラッとする、ハードルは上がります。褒めにくくなります。
やっぱり余計なことは言わないことですよ。沈黙は金なりです。
先生だって、その先生に白状した過去がある
先生たちも、元々は生徒でした。試験や病気、運動会などのイベントなど、何かしらの理由で楽器の練習が出来ないときはあったはずです。ですが、より優秀な生徒は、そんなこと理由にしません。むしろ理由にしたがりません。練習してないから弾けない、上手くないなんて言いたくないのです。すごいですよね。
話が少しずれましたが、私も、練習出来なかったと白状してしまったことが何回かありました。しかし、先生たちが悲しそうな顔をした記憶しかやはりありません。思い返すと、白状してしまったレッスンは、いずれも記憶に残らないようなレッスンになってしまった気がします。
先生たちの期待は、練習しているかしてないかじゃない
先生たちがレッスンに求めるものは、単に生徒が練習をしているかどうかではありません。先生たちが期待するのは、レッスンが楽しく、充実することです。
レッスンが効果的に進行し、目的を達成できれば、それで満足なのです。先生たちにとって、レッスンは職業ですから、その職務がスムーズに遂行されることに意義を見出します。
楽しいレッスンには様々な形がありますが、生徒が上達していく過程を見守ることは特に喜びを感じる瞬間な筈です!しかし、練習していようがいまいが、生徒がすでに完璧な演奏ができるのであれば、レッスンを受ける必要はありませんし、もしかしたらレッスンが充実し難いかもしれません。とにかく重要なのは、生徒が上達の過程にあること、そしてその過程を通じて、楽しみながら学び、成長していくことです。
損だと分かっていても白状してしまう生徒がいる
何故か、わたしが「練習していないことを白状されるのが嫌だ」と伝えても、何度も練習していないことを白状してしまう生徒がいました。
その子のプライドがそうさせているのか、なんなのか分かりませんが、例えば、昔、勉強全然しなかった。と言いながら、点数を取ったりする子達がいましたが、そういう同じ点数でも上に立ちたい、マウントを取りたい子達に多い現象なのかなと私は想像します。
わたしが、むかし、まだ高校生ぐらいのとき、アメリカの音楽祭でチャイコフスキーの協奏曲を全楽章弾いたことがありました。その時、「良かったよ!先ほどの演奏!」とわざわざ長いチャイコンの全楽章を聴いて褒めてくれた聴衆に「いやいや、あれは実験だったから、そんなに練習していなくて!」なんて、とんでもない言い訳をして相手の気分を害させてしまったことがありました。今思うと、本当に恥ずかしい思いをしました。悲
また、プロになると分かるのですが、例え練習していなくても「練習していない」なんて言ってはならないのがプロの中での暗黙のルールです。そんなこと言ったら、クビか、その後の仕事は激減することでしょう。プロの世界になったら、上手いか下手かじゃないのです。ちゃんと練習しているかしないかが、信頼につながります。だから、間違っても練習してないなんて言葉は言ってはなりません。その言葉を言ってしまうプロは、見下されます。仲が良くて冗談でいう分には良いと思いますが。
練習していないときの最大の対策は!?
練習していないときに取るべき最大の対策は、レッスンに対する真摯な姿勢と誠意を示すことです。ここでは、練習不足を補うための2つの実用的な準備方法をご紹介します!
- 質問を準備する: レッスン前に、少なくとも5つの具体的な質問を準備します。これらの質問をレッスン中に解決することで、練習不足にもかかわらず、先生、生徒の両方にとって有意義なレッスンが出来ます。質問は、演奏技術、理論、曲の解釈など、さまざまな側面にわたること、なんでも構いません。練習の弊害になるなら、人生の悩みでもOKだと思いますよ!
- レッスンプランを考える: 自分が練習できなかった部分や、特に焦点を当てたいポイントについて事前に考えておきます。またどうレッスン時間を使いたいか、プランを考えると先生たちはむしろ助かります。もちろん、特定の曲の特定の部分をどう弾くか、技術的な問題をどう克服するか、あるいは姿勢の改善など、具体的な要望は有意義なレッスンに役に立ちます。練習をしていたとしても。これらの要望をレッスンの冒頭で先生にきちんと提案することで、生徒と教師の両方にとって充実した時間になりますよ!
これらの準備方法は、練習不足を前提としたものだけではなく、レッスンの質を高めるための積極的なアプローチだと思います!練習していないことを謝る代わりに、レッスンで学びたいという意欲を明確に示し、教師との有意義なコミュニケーションを図ることが本当に重要です!このようにして、レッスンはより生産的で、お互いに満足のいくものになるべきだとわたしは少なくとも思います。
結論
レッスンでは、たとえ練習していなくても、練習不足を白状すること、弁明するかを考えるのではなく、レッスンをいかに充実させるかに注目することが重要です。
練習時間が限られている場合でも、レッスン直前にできる準備を通じて、その時間を最大限に活用する方法を探求すべきです!(^^)/
先生へプレゼントを渡すことも礼儀かもしれませんが、なによりレッスンへの真摯な取り組みが、互いにとって最も価値あるものとなります!目指すべきは、「練習できませんでした」という言葉をできるだけ減らして、代わりに積極的な準備と上達意欲を高めることが重要です。このアプローチを通じて、レッスンはより充実し、教師と生徒の双方にとって意義深い時間になるでしょう!!
過去のレッスンで賛否わかれる意見シリーズ一覧
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ①「表現の指導は、自然に任せる?介入すべき?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ②「理想のレッスンは優しい指導?厳しい指導?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ③「子供の理想の練習は、強制か?自主か?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ④「時代背景を考える演奏指導はコンクールで正解か?否か?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ⑤「理想の練習は、ゆっくりなテンポ?速いテンポ?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ⑥「理想の運指(フィンガリング)は表現豊かな運指か?より簡単な運指か?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ⑦「ヴァイオリンをはじめるベストな時期は、大人なの?子供なの?」
- レッスンで賛否わかれる意見シリーズ⑧「ヴァイオリン習い始めに使用すべき読譜方法は、ドレミ音名?指番号?」
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