レッスンで賛否分かれる意見シリーズ⑳「楽器奏者において、自信過剰な方が得?謙虚な方が得?」

遂に、賛否分かれるシリーズが20議題目に到達しました!読んでくださりました皆様のおかげです!ありがとうございます!本日は、プロでも悩む「自信を持つ」ということについてです。

勿論、自信と謙虚さはバランスよく有ると気持ち良い

自信はバランスよく持てると、とても良い精神状態になりますし、良い演奏も期待出来ることでしょう!しかし、自信過剰は、足元すくわれることが多くなり良くないですし、自信喪失はどん底級になれば、自分を見失うことになり最悪健康を害したりする危険性があります。

そこで、謙虚になることで、バランス良くなるとは思うのですが、質の良い「謙虚さ」なら良いバランスが保てそうなのですが、そうでないと自信喪失につながってしまいます。謙虚さは、楽器奏者において、表面的には絶対に大事だと思いますが、自分に対して謙虚になり過ぎて「わたしは、そんな大した事ないので、、」を本気で思ってしまうと、通り過ぎて自信喪失になる、所謂「謙虚な振り」をしている奏者が多くいるような気がします。

また、行き過ぎる自信過剰でも、行き過ぎる自信喪失の状態でも、楽器の上達スピードは遅くなります。なぜなら、自信過剰、自信喪失のいずれかに偏っている状態で、明らかに間違っていても「自分は合っているんだ」という自信過剰の思い込み、分かっていても自信喪失から自分を守るために、上達を拒んでしまうという行為が多くなるからです。

「素直で適度に謙虚な状態が一番良い状態!」なのかなと思います。今、自分の胸に手を当てて、自問自答して、確認してみると良いでしょう!

超上手い、巨匠でさえ落ち込むことも多々

ある巨匠並のプレーヤーが、拍手喝采のスタンディングオーベーション並の演奏をしたにも関わらず、その後の演奏会打ち上げで、周りにブツブツ自分の演奏に対して愚痴を言いながら、気が狂ったように怒りながらワインを何本もあけたという話を聴いたことがあります。

わたしもポジティブ人間ではあると思いますが、それなりに、あーあ、、と落ち込んだり悔しがったりすることはしょっちゅうです。

つまり、どんなに上手い、有名な演奏家であっても、自信を失うことは多々あります。むしろその御蔭で、すごい演奏が出来ているとも言えるかもしれませんよね。でも、その巨匠は、舞台の上では、自信過剰ではなく、自信満々に見えます。自信は、生き物であり上下、乱高下する生き物なのですかね。では、どうやったら、バランスよく自信を保てるのでしょうか。

わたしの、提案は、自信は上下する生き物であるならば「自信をコントロールせよ!」と思います。

そこで、自信を、バランスよくコントロールする一つの案を考えました!大した意見では無いかもしれませんが、ご参考までに!(^^)

自信をわざと失くして調整する方法

今現在、自信過剰だな、自信が有りすぎて、上手く行き過ぎてるなーと思うときは、良い状態のようで、バランス的には行き過ぎている場合が多いです。そのときは、敢えて自信を「適度に」「バランスよく」消失させます。この方法は、大きく分けて2つあります。

先ずは、自分を知ることです。つまり、自分の演奏を、録音録画して客観的に審査するように聴いて観ること。たいてい録音録画すると自信無くなるので、生徒で録音することを過度に嫌がる子は多い気がします。ですが、一回、自信を喪失しなければ、新しく自信は持てません。新しい自信を次から次に持つためには、自信を少し喪失して、謙虚になり反省して、また新しい自信を作って行くのです。

もう一つは、自分の演奏と他人の上手い人との演奏を比べること。コンクールや発表会に参加するのも良い手ですよね。また、自分で他の人達の演奏と比較すること。CDやYouTubeなどの音源を聴いて自分と比較するのも良いですよね。「自分で」自分と他人を比べるというところが大事です。正常なら自信を失います。

ですが、このときに過度に自信を失わないように、もう一人の自分を作っておいて、あくまで自分は、上達するために自信を強火から弱火に調整してるんだという認識が必要です。

楽器において自信を付ける方法

自信を付ける方法は、誰しも知りたいと思うところだと思います。そこで、自信を持っていた時の自分を思い出してほしいのです。自信を持っているときって、自分が自信を持っているという自覚がありましたでしょうか?

調子が良いときって身体の調子をあまりに意識しませんが、悪いときに限ってって意識してしまうものですよね。

自信も身体の状態と同じだと思います。まず第一に自信をつける方法は、身体と精神の状態と良くしなくてはなりません。はい。所謂、早寝早起きなど規則正しい生活を送っていることが自信を持つための基礎だと思います。

その次に、わたしが薦める自信を付ける方法は、自信を失くす方法の逆、反対を行けばよいかと思います。つまり、録音録画しない、自分を知ろうとしない。そこまで自分の技術と向き合わない。それより、音楽を楽しもうとすることかなと思います。笑 なんか楽器上達のために良くないサボりみたいなことのような気がしますが、自信を喪失しているなら、このくらいのことしてちょうど良いのです。真面目すぎるから自信を喪失するのです。

そして、比べない。わたしは間違えようが気にしない、プライドなんて関係ない、世界一なんだあぁぁぁ!って信じることかなと思います。誰かが言ってくれると良いんですよね。

結論

結論として、わたしは、自信過剰なくらいが演奏家としては得な性格のような気もします。ですが、もちろん、練習の時まで自信過剰だと、上達するためには損です。なので、謙虚さも兼ね備えなくてはならないと思います。

そこで、自信を適度にバランスよく「自分でコントロールすること」が大事だと思います。

皆さんが、良い精神状態、自信を保つ工夫をされて、バランスよく練習されることを祈ります!

過去のレッスンで賛否わかれる意見シリーズ一覧

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

Kunito Int'l String School!

クニトInt'lストリングスクール ヴァイオリン教室/バイオリン教室 3度の飯より教えることが大好きな講師が、アメリカ大学で行われている国際感覚豊かなレッスンを行ってます!

CTR IMG